「何を言われても、私は"最高の私"になるだけ」ゆりやんレトリィバァの考えるセルフラブ-後編

Azusa Hasegawa

「何を言われても、私は"最高の私"になるだけ」ゆりやんレトリィバァの考えるセルフラブ-後編

朗らかにポジティブなパワーを放つゆりやんレトリィバァさん。いつでも自然体で「私は私!」を追求するゆりやんさんのスタイルは、とても魅力的です。コロナ禍での自粛期間を経て、トータルで40kg近くもの減量に成功したことも話題ですが、ダイエット経験を通して「自分を大事にすること」への意識にかなり変化があったそう。ゆりやんさんが考える自分への愛「selflove」についてお話を伺ったインタビュー、今回は後編です!

太っていたからお笑いをやっていたわけじゃない

――痩せたことで「芸人としてどうなの?」というような声もあったかと思います。変わっていく自分への評価に不安はありませんでしたか?

ゆりやんさん:正直「黙っとけ」と思っていました(笑)。「芸人としての武器をひとつ減らしてどうすんねん」とか「痩せて何がしたいんや」とか言われることもありますけど、それ以上に痩せたから、自分が変わったからこそ出来ることが増えた。その達成感や自信に比べたら全然。あのまま何もしなかったら生まれていなかったネタもありますし、太っていたからお笑いをやっていたわけじゃない。今の自分の方が好きやし、楽しいので、何を言われても「私は最高の私になるだけ」という気持ちです。

ゆりやんレトリィバァ
photo by Azusa Hasegawa

自分を大事にしようと思ったら、そういう声に気を揉んだり、嫌やなぁと思ったりするのはもったいない時間やなと。そういった部分も含めて、今回のダイエットでは自分を愛することがどれだけ大事かを実感しました。…と言いつつも、まだまだ自分を愛せていない部分があるんですけどね。主に恋愛面で(笑)。

自分がこんなに自分を大事にしているのに、他人に粗末に扱われるのは違うと思えた

――ゆりやんさんは恋愛にもポジティブな印象があります。尽くすタイプと仰っていましたよね。

ゆりやんさん:今までは、好きな人に冷たくされても立ち上がって、ボロボロになっても「好きです!」と言ってたんですけど、ダイエットを経て今は「なんで、私そこまで言われなくちゃいけないんやろ」と変わりました。自分を大事にしたいという気持ちから「こんな扱いをされるなら、もういいや」と、思えるようになりました。

でも、別の面では「私なんか」と思ってしまう自分も、まだいる。自分を愛せてないなと思う部分が残ってるんです。例えば、好きな人といちゃいちゃするような素敵な雰囲気になったとしても「なにしとんねん、私のくせに」って、受け入れられないんです。昔から、素敵やな、いいなと思う人に好意を向けられると冷めてしまうタイプやったんですけど…。最近は、そういう気持ちを『蛙化現象』っていうみたいですね。

――片思いやアプローチ中の相手に、いざ振り向かれると気持ち悪い…と思ってしまう現象ですね。

ゆりやんさん:それって自分のことを認めてないから、なんですよね。こんな自分のことを好きって言ってくれるなんて…って思っちゃう。好きでもない私に告白されて「嬉しいけど、ごめんな」って言ってくれる優しい人も多いけど、逆の立場になったら「嬉しい」とはならないだろうなって。「こんな私が好きって気持ち悪いやろ」って思う気持ちがまだあるんです。

今はそれを打開したいですね。好きな人に振り向いてもらえたら最高!と、素直に思えるように。少しずつ変わってきてはいますけど、完全に自分を受け入れる体制にはなれていないので。「どうやったら受け入れられるの!?」と思っています(笑)。

――お話を聞いていると、意外な部分が多くて驚きます。ゆりやんさん、すごくモテそうなのに。

ゆりやんさん:いやいや、モテるのは荷物だけです(笑)。って、これも多分あかんことですよね。褒めてもらえたら素直に「ありがとうございます」って言えばいいのに。自分を愛せてない行動のひとつやなと思います。

よくドラマで「自分のことを愛せない人間は、他人を愛することもできない」みたいなセリフがありますけど、「確かに!」って思いますもん。好きな人に「好き」だって気持ちを伝えても、「自分なんて」と思っていたらあかんなって感じるようになりました。

ゆりやんレトリィバァ
photos by Azusa Hasegawa

どんな自分も自分。そう思えることが「自分らしさ」

――ゆりやんさんが今、幸せだなと思うのはどんなときですか?

ゆりやんさん:家が片付いているとき。めっちゃ幸せですね。いろいろセッティングして映画を観ているときは最高に幸せです。でも、トレーニングして「しんどい~」って言ってるときも幸せやし、家族と話してるときや美味しいご飯を食べているとき、今まで思わなかったような些細な事も「幸せだな」と思うことが増えました。

落ち込むこともあるんですけど、今は「まぁ、こういうこともあるよな」って。以前は落ち込んだら、泣いて八つ当たりすることも多かったんです。でも、今は泣いても何も変わらないからと思うようになりました。前だったら、好きな人に対しても「こんなに好きなのにどうしたらいいん!?」って考えすぎていたことも、「この人が無理でも、地球に人間はたくさんいるし、次にまた好きな人が出来るやろ」と、あまり思いつめないようになりました。

ゆりやんレトリィバァ
photo by Azusa Hasegawa

――それも、自分を大事にしたいという思いから変わった部分ですね。最後に、ゆりやんさんが思う「自分らしさ」とは何か、教えてください。

ゆりやんさん:実は、今まで「自分らしさ」が分からなかったんです。この人と喋ってる私はこんな感じ、でも一人でいるときは別…と考えると全部違って、自分が嘘をついているような気がしていて。でも、最近になって「あ、これは全部自分や」って思えるようになりました。そのときによって変わるけど、どれも嘘じゃない。どんな自分も自分。そう思えることが私の「自分らしさ」ですね。子どものころに得た「出来ると思えば出来る」という根拠のない自信。それだけでここまできたので、それを信じて。これからは自分を大事にしながら、進んでいきたいです。

プロフィール:ゆりやんレトリィバァ

ゆりやんレトリィバァ
photo by Azusa Hasegawa

1990年11月1日生まれ。奈良県出身。NSC大阪校を首席で卒業後、ピン芸人として活躍。「第47回NHK上方漫才コンテスト」と「第1回女芸人No.1決定戦 THE W」での優勝をきっかけに注目を集める。今年3月に開催された「R1グランプリ2021」にて悲願の初優勝。現在はバラエティ番組のみならず、情報番組「2時45分からはスローでイージーなルーティーンで」(カンテレ)のMCなど幅広く活動中。

Text by Mitsue Yoshida
Photos by Azusa Hasegawa
Hair&make-up by Kanane Kurahashi(PUNCH)

AUTHOR

ヨガジャーナルオンライン編集部

ヨガジャーナルオンライン編集部

ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。

RELATED関連記事

All photosこの記事の写真一覧

ゆりやんレトリィバァ
ゆりやんレトリィバァ
ゆりやんレトリィバァ
ゆりやんレトリィバァ