股関節は骨盤と太ももの骨をつなぐ関節。上半身の重さを支えたり、脚に加わる衝撃を受け止めて分散させるといった役割があります。もともと股関節は体を動かすための関節なのですが、股関節の動く範囲が小さくなると、周囲の筋肉が硬くなったり弱くなったりします。
その結果、筋肉のたるみや血行不良によるむくみなどが促進され、下半身が太くなってしまいます。
効果の出にくい下半身痩せを達成するためには、股関節周囲の筋肉を動かすことが大切。股関節の周囲にはたくさんの筋肉がありますが、特に内転筋群という筋肉を動かすことで下半身をスッキリさせることができます。
・脚を閉じる
脚を閉じて椅子に長く座れないという人は内転筋群が弱くなっていると考えられます。
・股関節を内側にひねる
この動きは普段から行うことが少ないので、内ももの付け根周辺の筋肉は硬くなりやすいです。
・内ももが引き締まって下半身が細くなる
内転筋群の一つである恥骨筋が柔らかくなると、開脚動作がやりやすくなります。股関節を大きく動かせるようになると脚の筋肉がより刺激されるので、脚全体のたるみが減ってきます。
・下半身のむくみや冷えが解消され細くなる
内ももの付け根の周囲には大きな動脈や静脈、リンパ節があります。この周りがほぐされることで血液やリンパの滞りの解消につながり、レッグラインのもたつき感が減ってきます。
座ったままできる、内転筋を鍛えるエクササイズをご紹介します。
(1) 脚を伸ばして座り、右ひざを立てて左脚の外側に出す。
(2) 左脚を内側(右側)に寄せる。
(3) 右膝をやや外側に倒し、息を吐きながら左右の股関節を内側にねじる。10〜15回ほどを目標に、無理のない範囲で行いましょう。
【ポイント】
股関節を内側にねじる際に内ももを押し合いながら力を入れてください。脚の付け根から動かす意識で繰り返します。
運動中は上半身を後ろに倒し過ぎない、首肩に力が入り過ぎないように、姿勢に気をつけながら実践してください。
エクササイズの詳しい動きは以下動画からも確認いただけます