いわゆる前ももと呼ばれる部分は大腿四頭筋という筋肉で、大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋の4つで構成されています。膝を伸ばす働きを持ちますが、大腿直筋のみ股関節を曲げる働きも併せ持っています。
大腿四頭筋は反り腰やスウェイバックなどの不良姿勢やそれに伴う前重心、膝の伸ばし過ぎ(反張膝)などの日常生活の癖や立ち方によって過度に使われてしまいます。さらに、骨盤から付いている大腿直筋が収縮して硬くなることで骨盤の前傾を促すことになるため、反り腰が定着する原因にもなり得ます。
また、大腿四頭筋はひとかたまりの筋群としては人体で最大の体積を持つため、過度に使われることで肥大し、張ったように見えてしまうと考えられます。
前ももの張りを和らげるためにまずは硬くなっているところをリリースローラーで筋膜をほぐし、その後にストレッチすることで効果が出やすくなります。
<やり方>1) リリースローラーをマットの上に横向きで置き、その上にうつ伏せになる。右の前もも上部に当てて、ローラーの向こう側に両肘をつく
2) 肘で床を押して上体が落ちないように支えながら、身体を上下に揺らしてローラーを60秒程度転がす
3) ローラーを前ももの真ん中より下にずらして同様に転がしながら60秒程度ほぐす
4) 反対脚も同様に行う
5) ローラーを外してマットに左側が下になるように横寝になる
6) 左腕を枕にして、脚の付け根と膝を90度程度に曲げる
7) 右膝を少し後ろに引きながら右手でつま先をつかむ
8) 息を吐きながらさらに右膝を真後ろに引いて、かかとをお尻につけてストレッチする
9) 反対脚も同様に行う
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