個人差はあるものの、年齢を重ねるとボディラインには変化が出てきます。なかでも「体の厚みが増した」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。体に厚みが出る理由はもともとの骨格も関係はありますが、原因のひとつとして「姿勢が悪くなったことで脂肪が増え、ボディラインに張りがなくなっている」からです。
姿勢が悪いと体が冷えやすくなることから、代謝が下がって脂肪がつきやすくなります。また背中や腰、お腹周りは日頃意識して動かすことが少ない部分なので、ここの脂肪が増えることでも体に厚みが出てきます。
まずは日常の姿勢を見直して良い姿勢を心がけましょう。それだけでも体が薄くなったように見せることができます。特に毎日長時間デスクワークしている人は作業中の姿勢を意識したり、仕事の合間に背伸びなどをして固まった体をリセットしてください。
正しい姿勢を維持するために必要な筋肉を鍛えることも大事です。その筋肉とは「脊柱起立筋」です。脊柱起立筋は私たちの背中の中央に位置する筋肉で、背骨の両側に沿って上下(頭から腰まで)に伸びています。
脊柱起立筋には背すじを伸ばす役割があり、例えば地面に置かれた荷物を持って立ち上がる、背中を反らせるといった動作を行う時はこの筋肉がメインとなって働きます。脊柱起立筋が鍛えられると背中や肩の筋力が上がり、起立姿勢がより安定します。正しい姿勢を保つために必要な筋肉なので、猫背姿勢を改善するサポートをしてくれます。さらに、背中が引き締まって胸が開いた姿勢になるので、見た目の印象を良くすることもできます。
姿勢改善を目指した脊柱起立筋のエクササイズのご紹介です。動作中は呼吸をしながら、ゆっくりと行ってください。しっかり呼吸をすることで全身に酸素が送られ、痩せやすい体を目指すことができます。
(1) 椅子に浅く腰掛けて背すじを伸ばす。立って行う場合は脚を腰幅程度に開き、左右の脚に均等に体重をかけて背すじを伸ばす。
(2) 息を吐きながら上半身を45度くらい前に倒し、吸いながら上半身を起こしていく。この動きを5〜10回ほど繰り返す。
【ポイント】
反動をつけないようゆっくり動きましょう。上半身を動かす時は、お腹と腰から動かすイメージで行うと腰が反りにくくなります。立って行う場合は両膝を伸ばしきらないように気をつけてください。
動きの詳細は以下動画でも確認いただけます。