自律神経は、間脳の視床下部を司令塔として、自分の意思とは関係なく内臓のはたらきや体温などの身体の機能をコントロールしてくれています。
活動するときに働く交感神経と身体を休ませるときに働く副交感神経に分かれていて、互いにシーソーのようにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、何らかの原因によりバランスが崩れてさまざまな症状が出ることがあります。いわゆる「自律神経失調症」は、医学的な正式病名ではなく、バランスが崩れて不調が出ている状態を指します。
加齢
不規則な生活
天候・気候
季節
寒暖差
月経周期
閉経 などなど。
「のぼせ」とは、上半身や顔が、物事に集中できなくなるほど熱くなる状態を指します。外気温が寒い冬の時期は屋内では暖房を使用しますが、その寒暖差を何度も繰り返すことでスイッチの切り替えが頻繁になり自律神経バランスが崩れる原因となる可能性があります。
身体は暑さ(暖房)を感知することで交感神経が働き、熱を逃がそうとします。しかし人間の熱は手や足からは逃げやすいのですが、頭部には残りやすいため「のぼせ」や顔から汗が出る症状が出てしまうと考えられます。
自律神経が働きを司るもののなかで唯一自分自身でもコントロールできるのが呼吸です。しかし姿勢の悪さなどによって背骨周りの筋肉が硬くなることで呼吸は浅くなりがち。呼吸の浅さも自律神経のバランスを崩す要因となるのです。
背骨にフォーカスをあてて、気持ちよくほぐすことで、自律神経を整えることができます。
①あぐらで座り、お尻の骨をマットに根付かせる
②肩の力を抜いて両手をおろし、息を吸いながら右手を上げる
③息を吐きながら上半身を真横に倒す
④息を吸いながら真ん中に戻り、吐きながら再度真横に倒れる。これをもう一度繰り返し、倒れたところでキープする(3呼吸)
⑤上げていた手を頭の後ろにセットして、息を吐きながら背骨を捻るようにしながら肘同士を近づける
⑥ 息を吸いながら胸を開き、吐きながらまた背骨を捻る。もう一度繰り返す
⑦息を吸いながら元の位置に戻って腕を伸ばし、吐きながら反対側の脇の下に手をくぐらせてキープ(3呼吸)
⑧吸うタイミングで手を引き抜いて上半身を起こし、反対側も同様に行う