いわゆる「腹筋」は、腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋の4つに分類されます。腹筋を鍛えるにはこの4つすべてがしなやかに動くことが重要ですが、くびれを作るには外・内腹斜筋と腹横筋を正しく機能させる必要があります。ちなみに腹筋のトレーニングとして代表的な「仰向けから上体を前に起こす運動」は腹直筋に効かせるものです。
トレーニング中はあれこれ意識していても、日常生活ではそのシーンに合わせたラクな姿勢をとりがちです。すると左右非対称な姿勢や同じ姿勢を長時間とり続けることによって身体全体に張り巡らされている筋膜が筋肉などの組織に癒着し、凝りや痛みを発生させるだけでなく、体形の変化にも繋がっていきます。
筋膜とは筋肉だけでなく骨や内臓、血管などあらゆる組織を包む膜全体を指します。それぞれが正しい場所に位置するように支えているため、第二の骨格と呼ばれることも。
筋膜と筋肉は滑るような動きをします。けれどもいろいろな方向に繊維が走っているため、癒着が起きると滑りが悪くなり、他の部分にも悪影響を及ぼすことがあると言われています。
くびれを取り戻したいなら、まずは3つの腹筋の癒着をはがすことが大切!
① マットの上で横座りになって身体の右側にローラーをセット
② ローラーの向こう側に肘をつき、肋骨と腰骨の間に当たるようにローラーに乗る
③ 肘は肩の真下になるようにして身体を支え、肋骨に乗り上げないように上半身を上下に揺する(60~90秒)
④ 一度脇腹の真ん中あたりで動きを止め、今度は前後に上半身を揺らす
① ローラーを外したら、マットの上で膝立ちになる
② 左脚を真横に伸ばして膝と同じラインにセット、骨盤の高さを床と平行にする
③ 息を吸いながら右手を上げ、吐きながら上半身を左に倒して脇腹を伸ばす(骨盤の位置は保ったまま)
④ 20~30秒伸ばしたら、息を吸いながら上半身を戻す
⑤ 反対側も同じように行う