目次
1.梅の効能
2.梅シロップ活用法
3.簡単「寒天梅ゼリー」の作り方
梅干や梅酒など昔からの保存食として活用されている「梅」。梅の酸味は「クエン酸」と「リンゴ酸」からなるもので、私たちの身体にとても嬉しい効能がたくさんあることをご存知でしょうか。
クエン酸
・胃腸の働きを促進
・食欲増進
・タンパク質の消化を助ける
・血液の酸化を抑制・血液サラサラ・血栓予防・血流改善
・美肌効果
・ミネラル吸収促進・活性酸素の抑止・老化防止
・カルシウムや鉄などのミネラルの吸収を助ける
リンゴ酸
・乳酸の分解を促進・疲労回復・筋肉痛の防止
・体内の炎症を癒す・身体の痛み(線維筋痛症)の症状を抑える
酸の他にも梅は、他の果物に比べ、カリウムや鉄・ビタミンEを豊富に含んでいます。
梅は、「一日一個で医者いらず」と言われているリンゴと比べ、余分な塩分(ナトリウム)を排出させる作用や血圧を下げる栄養素であるカリウムが2倍、鉄は6倍、高い抗酸化作用のあるビタミンEは33倍もあるとも言われています。一般社団法人「梅研究会」より
梅シロップには糖分が含まれているので過剰摂取は禁物ですが、これからの暑さや気温差の疲れ、健康維持には欠かせない魅力的な栄養素が詰まっている果物と言えるでしょう。
水や炭酸水で割って飲む以外にも、飲み物やお料理の酸味としての使用もおすすめです。
・白ワインに果物とシロップを加え、サングリア風に
・豆乳や牛乳に入れ、飲むヨーグルト風に
(牛乳にシロップを入れるとシロップの酸でとろみがつきます)
・自家製ドレッシングの「酢+砂糖」の代わりに
・キャロットラぺのビネガーの代わりに
・肉料理などの、はちみつや砂糖の甘味の代わりに
食べる以外にお料理の下処理にも活用できます。
・根菜類のアク抜きに小さじ1杯程の梅シロップを加えると、黒ずみを防いでくれます。・肉や魚に薄くのばしておくと臭み消しにもなり、タンパク質を分解し柔らかく仕上がります。それでも消費できないほどの梅シロップがあるという方には、簡単・美味しい、寒天梅ゼリーもおすすめです。
簡単「寒天梅ゼリー」の作り方
寒天はカロリーもほぼゼロに近く、食物繊維も豊富で整腸作用もあるため、日常に取り入れたい食べ物のひとつ。小腹が空いた時やなにか甘いものが食べたい時、食欲が落ちている時にもおすすめのデザートです。
そのまま食べたり、細かくジュレのようにしてサラダにかけたり、果物や炭酸と混ぜてフルーツポンチのようにしていただいても美味しくお召し上がりいただけます。
材料
粉寒天…3g
梅シロップ…150g
水…500g
棒寒天の場合
棒寒天…8g
※軽く洗ってから手でちぎり、一晩浸水させてから使用します。
寒天ゼリーの作り方
1.火のついていない小鍋に寒天3gを入れる。※棒寒天の場合は「3」へ
2.分量内の水を小鍋の底が埋まるくらい入れ、粉寒天がダマにならないように良く混ぜる。
3.残りの水をすべて入れ、火をつける(中火)。
4.なべ底に粉寒天がくっつかないように、ヘラで時々混ぜながら沸騰させる。
5.沸騰したら火を弱め、1分ほど沸騰を続ける。
※寒天は沸騰しないと固まらないので、良く沸騰させてください。
※棒寒天は溶けにくいのでしっかり溶けるまで2~3分煮てください。
6.火から鍋をおろし、梅シロップを加えてよく混ぜ合わせる。
※写真の梅シロップは素焚糖で作ったシロップなので色が琥珀色です。
※棒寒天の場合はシロップを入れる前に茶こしで一度濾すと綺麗な仕上がりになります。
7.耐熱容器に流し込む。
8.お好みで梅シロップの中に入っている梅を入れ、粗熱を取り冷蔵庫へ入れる。
9.2~3時間冷蔵庫で冷やし、固まったらできあがり。
寒天とシロップさえあればすぐに作れる寒天梅ゼリー。
お砂糖や梅、寒天の種類によっても風味や食感が変わるので、寒天やシロップを調整してお好みの味を是非探してみてください。
少し冷めてから巾着のように冷やし固め、お皿に盛るなどのアレンジもできます。
今年の梅シロップを漬ける前に、今ある梅シロップを活用してみましょう。