「子供が生まれてから夫との関係が良くない」関係改善のカギを握るものは?臨床心理士が答える
夫婦間のコミュニケーションの質をグッと高める【DESC法】とは?
子育て以外にも、夫婦間では話し合わなければいけないこと、解決しなければいけないことがたくさんありますよね。そんな時にオススメしているコミュニケーションスキルが【DESC法】と呼ばれるものです。DESC法を活用することで、相手に自分の気持ちをしっかり伝え、それと同時に相手にも選択肢を与えながら、問題解決をしていくことができます。
下記の4つのステップを踏んでいきましょう。
Describe(状況を描写する)
自分が相手と話し合いたい、あるいは解決したいと思っていることを客観的に、そして具体的に伝える。また、自分の考えや相手に対して困っている具体的な言動や行動を例として取り上げる。
例:『子供が生まれてから、育児と家のことでいっぱいいっぱいになってるんだよね』
Express(表現する)
Describeで伝えた事柄について、自分がどう考えているか、自分の気持ちを表現する。
例:『仕事が大変なのは分かっているけど、家のことも手伝ってくれるとうれしいな』
Specify(具体的な提案をする)
相手にしてほしい行動や妥協案、解決策などを具体的に提案する。(なるべく相手が実現可能なものであると良いです)
例:『一度家事の分担など話し合いたいんだけど、週末時間作ってくれない?』
Choose(選択する)
Specifyで伝えた具体的な提案に対して、相手からYesの反応が来た場合、Noがきた場合を想定して答えを用意しておく。
例:Yesの時『ありがとう、そう言ってもらえて安心したよ』
Noの時『あなたにも予定があるのは知ってるよ。そしたら他の都合の良い日を教えて』
AUTHOR
南 舞
公認心理師 / 臨床心理士 / ヨガ講師 中学生の時に心理カウンセラーを志す。大学、大学院でカウンセリングを学び、2018年には国家資格「公認心理師」を取得。現在は学校や企業にてカウンセラーとして活動中。ヨガとの出会いは学生時代。カラダが自由になっていく感覚への心地よさ、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングの考え方と近いものを感じヨガの道へ。専門である臨床心理学(心理カウンセリング )・ヨガ・ウェルネスの3つの軸から、ウェルビーイング(幸福感)高めたり、もともと心の中に備わっているリソース(強み・できていること)を引き出していくお手伝いをしていきたいと日々活動中。
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