夫婦ゲンカは心に良い?上手な夫婦ゲンカの心理学的コツとは
夫婦のあり方は多種多様。特にケンカが絶えない夫婦も多いのではないでしょうか?夫婦間でケンカが多いカップルの心理的背景や必要なことを臨床心理士である筆者がお伝えします。
ケンカによって、実は快感を味わっている!?
普段から頻繁にケンカをしている夫婦って多いですよね。「そんなにケンカしていて大丈夫?」と心配になりそうですが、実は無意識に快感を味わおうとしているという説があります。それが「カタルシス」です。
カタルシス=心の浄化作用
カタルシス効果とは、対処困難な衝動・欲求・感情、あるいはその葛藤などを、様々な方法で表現することを通じて意識化、発散し、症状や問題行動が消失する現象のこと。別名「心の浄化作用」とも表現され、抑圧されていたものが意識化され、発散に繋がると言われています。
ケンカにはガス抜きの効果がある
実は、夫婦ケンカにもこれが当てはまります。夫婦であっても赤の他人同士。そんな二人がひとつ屋根の下に暮らしていたら、イライラやモヤモヤも溜まってきますよね。もしその不満や怒りを我慢し続けていたら、いつか心の中がパンクしてしまうでしょう。そんな時に夫婦げんかをすることで、抑圧された状態から解放され、カタルシス効果を得られるのです。
そして、人はストレスが溜まってくると、再び快感を感じたくなるもの。つまり夫婦げんかとは、このカタルシスを得るために繰り返されているのかもしれません。
夫婦ゲンカの禁止事項
とはいえ、あまりにもケンカの回数が多かったり、ヒートアップしてしまうと相手の心を傷つけかねません。例えば、こんなケンカしてませんか?
・相手の人格を否定する
・相手の大切な人、物を否定する
・相手の価値観を否定する
・相手の行動や言動を決めつける
・誰かと比較する
・過去のことを引き合いに出す
では、どのようにケンカをするのが良いのでしょうか。
上手な夫婦ゲンカのコツ
・主語は「私は」「俺は」などのアイメッセージで伝える
「あなたが」「君が」というユーメッセージはどうしても攻撃的になりがち。そんな時に「私は○○してほしいと思っている」「私は○○されると悲しい」など、自分を主語にして伝えると少し柔らかく伝わる感じがしますよね。
・仲直りの仕方を決めておく
ずっとケンカしたままでは気持ちよくないし、ひどいと日常生活に支障をきたすこともあるかもしれません。二人だけの仲直りの約束を決めておくと良いでしょう。例えば、「外にご飯食べに行こうか」や「○○買ってくるね」など合言葉を決めておくことで、いつの間にか仲直りしているなんてことも。
夫婦でいる以上はケンカも付きもの。仲直りの仕方も夫婦それぞれの形があるはずです。自分たちに合うケンカの付き合い方を見つけていけると良いですね。
出典:心理学用語集 サイコタム
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。Instagram: @maiminami831
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