夫婦ゲンカは心に良い?上手な夫婦ゲンカの心理学的コツとは

 夫婦ゲンカは心に良い?上手な夫婦ゲンカの心理学的コツとは
photo by FS-Stock/canva
南 舞
南 舞
2019-12-27

夫婦のあり方は多種多様。特にケンカが絶えない夫婦も多いのではないでしょうか?夫婦間でケンカが多いカップルの心理的背景や必要なことを臨床心理士である筆者がお伝えします。

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ケンカによって、実は快感を味わっている!?

普段から頻繁にケンカをしている夫婦って多いですよね。「そんなにケンカしていて大丈夫?」と心配になりそうですが、実は無意識に快感を味わおうとしているという説があります。それが「カタルシス」です。

カタルシス=心の浄化作用

カタルシス効果とは、対処困難な衝動・欲求・感情、あるいはその葛藤などを、様々な方法で表現することを通じて意識化、発散し、症状や問題行動が消失する現象のこと。別名「心の浄化作用」とも表現され、抑圧されていたものが意識化され、発散に繋がると言われています。

ケンカにはガス抜きの効果がある

実は、夫婦ケンカにもこれが当てはまります。夫婦であっても赤の他人同士。そんな二人がひとつ屋根の下に暮らしていたら、イライラやモヤモヤも溜まってきますよね。もしその不満や怒りを我慢し続けていたら、いつか心の中がパンクしてしまうでしょう。そんな時に夫婦げんかをすることで、抑圧された状態から解放され、カタルシス効果を得られるのです。

そして、人はストレスが溜まってくると、再び快感を感じたくなるもの。つまり夫婦げんかとは、このカタルシスを得るために繰り返されているのかもしれません。

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