春土用にはファスティングorお蕎麦がちょうどいい?|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
土用中の食事でいえば、食べる量をいつもより少なくするのが良いとされています。春土用は胃腸の抵抗力が落ち疲れやすく、体調も崩しがち。そのため食べる量を調節して胃腸に充分な休息を与えてあげることがこの時期の養生となります。一日だけ、または一食を抜いたりするプチファスティングを行うにも、もってこいの時期といえます。
ファスティングとまではいかなくても、軽めの和食中心で過ごすのも良いでしょう。玄米とお味噌汁をメインに季節の野菜を沢山摂り入れて、冬のあいだに溜まった毒素の排出を促します。春ならば緑の葉野菜や山菜、野草に旬のエネルギーが活き活きとつまっています。栄養価的にも太陽を浴びてビタミンやミネラルが豊富で、体の抵抗力や免疫力を高めてくれますよ。
そして土用中にはぜひお蕎麦も活用していただきたいです。私はよくお昼ごはんは和食で食べたいものを食べ、夜は早めの時間にお蕎麦を一杯いただくということをしますが、これをすると翌日の体の軽さ、すこやかさを実感できます。お蕎麦は「腹八分目」にちょうどよいメニューなんですね。特に夜の食べすぎを防ぐことができ、次の日が快調なのです。
実は穀物の中でも、トップクラスのタンパク質含有量をもつ蕎麦。これは体内で作ることのできない必須アミノ酸を含む良質なタンパク質で、精白米の三倍以上もあります。その他にも精白米の約2.5倍の食物繊維のほか、ポリフェノールの一種であるルチン、ミネラルやビタミンも豊富。中でも蕎麦粉100パーセントで作られる十割蕎麦は水溶性で消化にも良く、胃腸に負担をかけにくいため、土用の時期には特におすすめですよ。
AUTHOR
関根愛
俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。
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