春土用にはファスティングorお蕎麦がちょうどいい?|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。
皆さんこんにちは。さあ、四月がスタートです。二十四節気では、空気が清らかで万物が生き生きと鮮やかに見え出す「清明」や、変わりやすい春の気候も安定し陽射しも増してくる「穀雨」が四月にはあります。
さて、次の季節へと以降していく時期でもある「土用」は、年に四回あるのをご存知ですか?夏の土用の丑の日に食べるうなぎは言わずと知れた習慣ですが、土用は春夏秋冬それぞれの季節に一度巡ってくるもの。春土用は四月中頃にやってきて、二週間ほど続きます。今年は4/17〜5/4。
土用は「土公神(どくじん)」という土を司る神様が支配する期間とされており、土を掘り起こしてはいけない、と言われます。土を動かすこと全般を避けたほうがよいため、家を建てるための土木工事は土用を外しますし、土をいじって木や花を植えることもなるべく控えたりします。このような文字通りの意味もありますが、新しく何かを始めるのは少し待ち、大局を観ながらこつこつ計画を立てるのに向いている時期、ともいえそうですね。
面白いのは、土用の期間中に土公神さまが天上へ帰る「間日」という日があること。神さまもお休みの日が必要ということですね。今年は4月24日、4月25日、4月28日の三日間が間日なので、この日であれば土に関することをしても影響は少ないとされています。
AUTHOR
関根愛
俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。
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