デンマークの「ヒュッゲ」に学ぶ。今日からできる、快適な暮らしの始め方

 デンマークの「ヒュッゲ」に学ぶ。今日からできる、快適な暮らしの始め方
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「ヒュッゲ」という言葉というのが注目され始めたのは、今から3~4年前。コロナ禍の今こそ知りたい「ヒュッゲ」の魅力をご紹介します。

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「ヒュッゲ」って何?

allison christine
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国民の幸福度の高い国デンマーク

デンマークは、世界幸福度ランキング常連国。このランニングは2021年に国連が始めたもので、毎年3月20日に150以上の国や地域を対象に行われ、世界幸福度報告書としてランキングが発表されます。2020年は第二位でした。

デンマークは税金が高い分、社会保障がとても手厚い国です。医療費も無料、教育費も大学まで無料!また、女性の社会進出や出産後の社会復帰などジェンダー平等の先進国。

そういった背景はもちろん国民が「幸せだ」と感じる要因ではありますが、それ以外にもデンマークの人々が大切にしている考え方がとても素敵なんです。

「ヒュッゲ」とはデンマーク人が大切にしている時間の過ごし方や心の持ち方を表す言葉

デンマーク語の「“HYGEE”(ヒュッゲ)」とはデンマーク人が大切にしている時間の過ごし方や心の持ち方を表す言葉。快適な時間を過ごすこと、また、その時間を作り出すことによって生まれる幸福感や充実感、そして暮らしを楽しむ姿勢のことをヒュッゲと呼びます。

では具体的に「何がヒュッゲなのか?」

デンマークでは、「ありとあらゆることがヒュッゲ」になるそうです。家族とごはんを食べること、散歩を過ごすこと、映画を見ること、料理をすること。

ポイントとなるのは、その時間をいかに楽しく快適に過ごすかということ。

日常の中にある些細なことに幸せを感じるということは、ヨガの考え方の「サントーシャ(足るを知る)」を思い浮かべてみると理解すると分かりやすいかもしれません。

デンマークの人々のように”今”目の前の時間の過ごし方を快適に楽しむことができるようになると、コロナ禍が続く中でも一人ひとりが今の状況を受け入れてかけがえのない時間を過ごすことができるようになるかもしれません。

ではデンマークの「ヒュッゲ」を参考に私たちでも取り入れられる、日常のなかで幸せを感じるヒントを探してみましょう!

おすすめ!ヒュッゲな過ごし方

 Joana Abreu
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1. 家族や友達との時間を大切に

家族や気のおけない友人など快適な時間を共に過ごすことができる人たちとの繋がりを大切にしましょう。

家族と一緒に食卓を囲む時間や、時には友人を招いてパーティーをすることも北欧では一般的。特別な料理を作るのも素敵ですが、ヒュッゲ的にもっと気楽に楽しむと後で疲れません。パーティーの準備はホストだけがするのではなく、みんなで一緒にすることもいいですし、持ち寄りパーティーも◎。

2. 仕事を定時に終了

デンマークの人々は残業をすることは稀だそう。朝は7時から働き始め、夕方16時頃には仕事を終える。そして、就業後のヒュッゲを楽しむそう。

今は在宅ワーク化が進みパソコンと常ににらめっこという方も少なくないかもしれませんが、アラームなどを使ってオン・オフの切り替えができる環境を整えるようにしましょう。

3. 暮らしに自然を取り入れる

花や木々を見ることで癒やされるという人は多いですが、それはデンマークの人たちも同じ!冬は長く夏が短いデンマークですが、短い夏の間にはたくさん自然と触れ合うアクティビティーをするそう。ピクニックやバーベキューを楽しんだり、散歩にでかけたり…また、デンマークでは自転車に乗る人が非常に多いそう。出かける時は車ではなく自転車という人が大多数で、常日頃から新鮮な空気を浴びながら移動しているのも暮らしを楽しんでいるコツではないでしょうか。

日本ではこれから、桜の季節が始まり様々な自然を楽しむ機会が増えていきそうですよね。もちろん人混みなどは避けていきたいですが、時間帯をずらしたり、自転車で桜散策などをしてみるのも楽しいかも知れません。

4. 物を大切にする

デンマーク人の多くは必要なものを必要なだけ持ち長く大切に使うそう。自分にとって大切なもの、お気に入りのものは愛着を持って長く使う。お気に入りに囲まれて過ごすことで、自分だけの、快適なこだわりの空間を演出するのです。

家で過ごす時間が長い今は、おうち時間を充実させようと余計なものが増えがちではありますが、自分がどんなものに囲まれて過ごし合いのか一度見直してみてはいかがでしょうか。

5. 足るを知る

デンマークの人たちは今あるものに感謝し、今の状況に満足している人が多いんだそう。
長い冬の間、家での過ごし方を工夫したり、生活の中で小さな幸せ見つけて楽しんでいます。100人いたら100通りの幸せの形や過ごし方があります。

なかなか自分一人では外側の状況を変えることは難しくても、自分の今置かれている状況や環境、また自分の内側から出てくる幸せや快適な暮らし方とは何かを模索してみると、今この瞬間に満足して生きることができるかもしれません。

今を楽しんで

Julian Hochgesang
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忙しない日々、刻々と変わっていく世の中の状況を目の当たりにしていると時にその流れに飲み込まれてしまいそうになります。けれど、外側で起こっていることは外側のこととしてまずは受け止めて、自分の生き方や暮らし方を快適な方向へ繋がれるようにほんの少しだけ丁寧に過ごしてみてはいかがでしょうか。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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