「私はアクティビストではない」と語るバービーが「自分の体を愛そう」以上に伝えたいメッセージ

 「私はアクティビストではない」と語るバービーが「自分の体を愛そう」以上に伝えたいメッセージ
Azusa Hasegawa
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−−下着といえば隠すべきものだったり、なんだか自分の体について話すのも恥ずかしいことというイメージがまだまだある中で、コラボ下着のおかげでその気持ちが変わった人が増えたことが実感できますね。気持ちが華やいだり自分の体を楽しめるようになったり、というような。

「そもそもみんなが恥ずかしがるおっぱいについても、自分自身は特別な感情を持っていなかったんですよね。みんなにとっては性的な物だから恥ずかしがるし、何か困ったことがあってもそれを言うのも恥ずかしい…でも私はそうじゃなくて自分の体の一部だと思っているから、毎日その体につける日用品がこんなに不快だなんて耐えられなかったんです。単に体の不快感と思っていたから、なんで誰も言わないんだろう、なんで下着って変わらないんだろうと思っていて。それが恥ずかしくて声に出せないからメーカーにも届いていないんだ、ということに気づいた時に、だったら私が声に出して作ってみようとなったんです」

バービー ピーチジョン
「おっぱいについて特別な感情は持っていなかった。だからこそ、不快感をどうにかしたかった」(バービーさん)

−−その声がメーカーに届いたことからコラボ下着が生まれ、こんなにたくさんの人が喜んでくれるという大きな反響を呼びました。この下着や体の悩みに寄り添ったブラやショーツを作る上で、特に気にかけたことはありますか?

「みんなおっぱいに対して特別な感情があり、それが大切なんだと気付かされたからこそ、自分のおっぱい観を押し付けないよう、3つのデザインのブラ&ショーツセットを作りました。例えば私自身はゴリゴリのワイヤータイプが好きだけど、働く時に邪魔にならないのがいいという人も、セクシー系が好きという人もいるので、デザインや着け心地が被らない3つのタイプから選べるようにしたんです。それぞれの悩みに合うもの、それぞれが心地よく着けられるものを見つけてほしいなと思って」

「自分を愛そう」より「自分を攻撃しないで」と伝えたい

−−バービーさんの理想のブラやショーツだけにこだわらず、なるべく様々な体型の悩みに対応できるラインナップになっているのですね。ブラに自分の体を合わせるのではなく、違ったデザインの中から自分に合う物を選べる、というところからもバービーさんの「自分のありのままの体型を愛そう」という思いに繋がるのでは無いでしょうか?

「そうですね。自分自身のおっぱい観に合うブラを着けてほしいからこそ、被らない3つのデザインを揃えました。ただ最近、その”自分のありのままを〜”というボディポジティブの考え方が正義にみたいになっていることはちょっと危惧しています。どんな体型でも自分の体を愛さなきゃいけないと思ったり、そのためにダイエットもメイクも悪だってなっちゃう極端な考え方は嫌だなと」

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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Photos by Azusa Hasegawa
Styling by Natsuki Taniguchi
Text by Satomi Maeda



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