規制のサイズにあぶれた人がしっくりくるために|バービーが#気高いおっぱいプロジェクトに込めた思い
ピーチ・ジョンとのコラボ下着第2弾をプロデュースしたお笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービーさん。2020年2月の第1弾コラボも大好評だったこの企画は、芸人として活躍中のバービーさんが、自身で下着メーカーに持ち込んだもの。この企画が実現に至るまでの道のりや、「#気高いおっぱいプロジェクト」と呼ばれる第2弾に込められた思いについて聞きました。
ブラをつけ始めた頃から、ブラがしっくりこなかった
−−芸人として多忙な日々を送るバービーさんが、なぜ下着をプロデュースしたいという考えに至ったのでしょうか? そのきっかけを教えてください。
「昔から、それこそブラをつけ始めた頃からなんとなくブラが合わないというか、しっくりこなかったというのがずっとあって…。30歳を過ぎて、これからはテレビのお仕事以外でもやりたいことは仕事にしたいと思うようになった時、それなら自分に合う下着を作ることもできるんじゃないかと思い立ち、そこから行動し始めたのが最初ですね」
−−下着プロデュースというのは全く未知の分野だったと思うのですが、どのように企画をスタートしたのですか?
「まずは自分で作ろうとして壁にぶち当たり、そこからメーカーさんに聞いてみたり、ある程度進んでからお断りされてしまったりと、それはもうたくさんの失敗を繰り返し、1年以上試行錯誤しました。あまりにも困難な道で落ち込んでいた時に、知り合いのスタイリストさんからピーチ・ジョンに話をしてみたらと提案いただいて。私の中でピーチ・ジョンはちょっとハードルが高いかなと思ってトライしてなかったのですが、思い切ってお話してみたらきちんと話を聞いてくれて、私が描くコンセプトを受け入れていただけたので、そこからスタートすることができました」
−−1年に渡って試行錯誤したことがようやく実を結んだのですね。
「それまでにたくさん断られていたので、もう開き直って最初からデザイン画を持っていってコンセプトを伝えました。今思えば断られていた相手には、たぶんコンセプトを伝えきれていないというか、ただ芸能人コラボの下着を作りたい人と思われていたかもしれません。でもピーチ・ジョンにはきちんと、自分が下着に抱いていた違和感や悩みを解決できるようなものが作りたいと伝えることができたんだと思います」
「セクシーな私」にテンションが上がってもいいじゃない?
−−バービーさんがずっと持ち続けていた下着への違和感や悩みというのは、具体的にどのようなことだったのでしょうか?
「いわゆる『メインサイズからあぶれた人たちの悩み』ですね。脇高仕様になっていても脇肉や副乳が収まらない、補正力の高いものになればなるほど、縦についたワイヤーボーンが刺さって炎症して泣くほど痛い、ブラから流れてしまった肉がそのまま形づいてしまう…。ちなみに私はブラサイズFかGの80なのですが、日本のメーカーってそこがあるか無いかのボーダーラインなんです。自分に合うサイズがいつもギリギリなくて、もうちょっとだけメーカーさん頑張れないかな?という悔しい気持ちもありました」
−−そんな悩みを解消すべくコラボ第2弾が始動したわけですが、今回のプロジェクトの特徴を教えてください。
「前回同様、ブラはとにかく脇肉がはみ出ない脇高設計にこだわり、その上でデザイン性や使い心地などには人によって好みがあるので、3パターンのブラを揃えています。それぞれにセットで使えるショーツがあるのですが、前回好評だったクイーンブラだけはショーツを2種類から選べるようにしています。というのもブラのデザイン性が高ければ高いほど、セットのショーツが窮屈だったり肌への当たりが強くて使えないということがあるので…。そうならないようにデザイン性も保ちつつ窮屈さがなく機能性の高いものと、めちゃくちゃセクシーなものの2種類から選べるようにしました」
−−自分のサイズはもちろん、好みや気分に合わせてショーツを選べるのは嬉しいですね。
「そうなんです。ちなみに第1弾のショーツはサイズ問わずTバックがかなり売れたんですよ。Tバックに関しては機能性というよりは、太っていてもどんな体型でもセクシーでいていいじゃない?的なコンセプトがウケたんだと思います。あと今回も大きめのサイズ展開が豊富なのですが、サイズの大小に関わらずデザインが違って見えないことにもこだわっています。サイズによってレースの配置が変わって可愛く見えない、ということがあると困るので」
−−メインとなるコンセプトは第1弾から継承されているのですね。前回とは違った今回ならではの試みもあったと聞きました。
「今回はモデルオーディションの審査に私も参加したり、リアルサイズのフィッティングモニターや座談会に参加してもらう#気高いおっぱいプロジェクトメンバーを募って、コラボ制作に協力していただきました。座談会はフィッティングモデルをお願いした方たちと私との打ち上げ的な感じでオンライン開催したのですが、ざっくばらんにブラの話などができたり、参加者同士で繋がりができたりと楽しんでいただけたようです」
−−今回使われている「#気高いおっぱいプロジェクト」というハッシュタグがとても印象的なのですが、その言葉にはバービーさんのどんな思いが込められているのでしょうか?
「これは、私が何の気なしにつけてみたハッシュタグのひとつなんですが、ピーチ・ジョンにコラボの話を持って行った時の気持ちが込められている言葉です。規制のサイズにあぶれた人の気持ちって、普通サイズがつけられなくて辛かったり、変な風に見られそうと思ってしまったり、どこかネガティブになりがち。でも自分の体のサイズってもっと楽しんでいいんだよ、もっと自分の体に誇りを持って過ごしてほしい、そんな気持ちを表現した言葉なんです。その思いによって前よりも下着を選ぶことが楽しいと感じてくれたらきっと毎日が変わってくるし、少しでもそう思ってくれたら嬉しいですね」
Profile●バービー
1984年1月26日生まれ。北海道出身。2007年、ハジメと男女コンビ「フォーリンラブ」を結成。近年は芸人としての活動に加え、コラム執筆やラジオパーソナリティなどマルチに活躍。twitterやinstagramのほか、youtubeチャンネル「バービーちゃんねる」でも発信している。2020年11月6日には、初の著書「本音の置き場所」を発売。2021年2月17日ピーチジョンとの第2弾下着コラボ商品が発売開始。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
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