プラスモデルのテス・ホリデー、離婚原因を語る「あなたを本当に愛している人が絶対にしないこと」
2020年、世界中が外出規制や自粛を強いられた。人と直接会うチャンスが激減する中でいつの間にかこれまで仲のよかったはずの人と疎遠になったり、意識的に人間関係を整理整頓したりした人も多いのでは? プラスサイズモデルとして活躍しているテス・ホリデーも同様だったよう。これまで付き合ってきた人が必ずしも彼女にとってポジティブな存在ではなかったと振り返っている。
プラスサイズモデルとして活躍、ファッション雑誌などの表紙を飾ってきたテス。その一方でボディポジティブを訴えるメッセージを発信、体型で生き方が左右される必要はないとアピールしてきたオピニオンリーダーとしての顔も持つ。2017年には回顧録『The Not So Subtle Art of Being a Fat Girl(原題)』を出版、幼少期に性的虐待を受けたこと、体型が原因でいじめにあったことを告白した。「私の人生は最悪だった。でも今は素晴らしいものだとも思っている。自分の好きなことを仕事にできているのを幸せだと思う。自分の人生を変えたいとは思わない」と発言、多くの女性たちを勇気づけてきた。
先日、インスタグラムに2020年が終わりを迎えるにあたって、今の心境を綴ったテス。「私の感性はこの1年で私の人生で最大と言えるくらい大きく成長した。私はこれまでずっと霧の中にいた。それは結婚生活が私を傷つけるようなものだったから。それにこれまで友達になった人たちの中には私にとって健全ではない人もいたから」と分析している。今年テスは、夫でフォトグラファーのニック・ホリデーと昨年破局したことを告白している。原因は彼の虐待行為にあったという。
「霧が晴れてきたとき私は周りを見回して、自分が愛していた人の中には私のためを思っていない人もたくさんいることに気がついた。目から鱗が落ちるようだった。それを教えてくれたのはみんな自分をいい方向に変えようと頑張っている人ばかり。彼らは成長することが自分だけではなく、周りの人のためになることも知っている」。さらに最後にこう呼びかける。「このことを覚えておいて。あなたを本当に愛している人は、あなたにあなたの一部を犠牲にしろと求めることは絶対にしない。そうやって人の愛の形に自分を合わせることはあなたの心にとって有害なことだから」。
ありのままの自分を尊重してくれない人から離れることをポジティブに評価しているテス。いわば人間関係の整理も自分の心を健康に保つ上で必要なこと。明るくヘルシーな2021年のためにテスの言葉を参考にしてみたい。
ライター/長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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