「自信がない」と感じる本当の理由は?プラスサイズモデルが、自信について考えてみた。
もしかして、他信してるのかも
他人から揶揄されたり批判を受け、自信をなくしてしまうという方もいますよね。でも、それってよく考えてみると自分より他人の声を信じてしまっている状態なのかも。「自分を信じる=自信」なら、「他人を信じる=他信」です。
例えば、容姿に対する余計な批判も、意識がそこに向いてしまっているとなかなか前向きになれないもの。もし味方の誰かが「気にしないで、自信持って」と言ってくれても、批判の声を信じてしまっていると受け入れられず、「どうせ私なんか」と卑屈な思考になりがち。すると周りも前向きな言葉をかけることを諦めてしまい、孤独なネガティブループに陥ることも。
「太っていることを批判されるのは、私が太っているから」「容姿を否定されるのは、私がブスだから」と思う人もいるかもしれませんが、相手がこちらに敬意を持っていてくれたら、デリカシーの無い発言はしないはず。つまり自分の問題ではなく、相手の問題なのです。そんな人の言葉を「事実だから」と信じて傷ついてしまっていないか、心の棚卸しをしてみてください。1番大事にするべきなのは、他人の声ではなく、あなた自身の心のはずです。
自信を持つ=完璧!ではないはず
もしあなたが「自信がない」と感じているなら、なぜそう感じてしまうのか、その理由を一度解体してみて欲しいです。「必要なものは自信」だと思っているものが、実は別のものだったりするのでは無いでしょうか。
もしかしたら「うまくいく自信がない」のは、経験が浅いからうまく行かないだけかも。完璧主義で失敗するのが怖いから行動する勇気が出ないのかも。誰かの言葉に振り回されてしまっているのかも。技術や知識が足りないだけかも。
私も、ある人から見れば自信があるように見られたり褒められたりもしますが、一方ではSNSなどで揶揄されることもあります。でも、そんな人に認めてもらうために自分の人生があるわけではありません。どんなに好かれる芸能人やスターであっても、必ずアンチがいたりしますよね。なので、全ての人にとって完璧になる=自信。では無いということも覚えておくと気持ちが楽になるはず。
本当の自信は、誰かからの言葉ひとつで魔法のように簡単に身につくものではなく、自らの経験(失敗も含めて!)を通して後からついてくるものなのだと思います。
自分に自信を持たなきゃ!と焦るよりも、今まず何が出来るのか、自分に問いかけ探ることが大事なのかもしれません。
ライター/吉野なお
プラスサイズモデル。雑誌『ラ・ファーファ(発行:文友舎)』などでモデル活動をしながら、摂食障害の経験をもとに講演活動やワークショップなども行っている。
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