"今の気持ち"を聞かれても答えられない人に贈るたったひとつの方法
アレキシサイミアを克服するには
もしすでに身体に症状が出ていてそれが継続している場合には、まずは医療機関を受診し、症状に対しての治療を行うことを勧めます。身体症状が落ち着いている、あるいはそこまででない場合、第一歩として【ストレスを認識すること】から始めましょう。そのアプローチとしてオススメなのが、ヨガを実践することです。アレキシサイミアの人は、気持ちを言葉にしづらく、外の刺激に気を取られてしまうために内省すること(自分の心を見つめ、どう感じたか)が苦手。ヨガのアーサナや呼吸法を行うこと自体がストレス症状の緩和・心身の緊張を和らげることにつながったり、外に向いた意識を自分の内に戻すということが習慣化してきます。気持ちの表現が難しくても、『呼吸や身体の様子がどうか、そしてどんな感覚があるか』を見てくと、『呼吸が浅いから、疲れているのかな?』『いつもより肩のあたりが緊張しているかも』など自然と自分自身に意識がむくようになってきます。その積み重ねをしていくことが自分の気持ちへの理解へとつながっていくでしょう。
どうしても「難しい…」という場合は、専門家を頼るのもひとつ。自分では気づけなかったことに気づく良い機会になるかもしれませんね。
ライター/南 舞
臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。学生時代に趣味で始めたヨガだったが、周りと比べず自分と向き合っていくヨガの姿勢に、カウンセリングと近いものを感じ、ヨガ講師になることを決意。現在は臨床心理士としてカウンセリングをする傍ら、ヨガ講師としても活動している。
Instagram: @maiminami831
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