「心が弱いから」ではない。人が何かに依存してしまう理由とは

 「心が弱いから」ではない。人が何かに依存してしまう理由とは
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石上友梨
石上友梨
2020-09-14

お酒、タバコ、コーヒーなどの嗜好品や、ゲームやギャンブル…私たちは様々なものに「依存」してしまうことがあります。依存とは、特定の何かに心を奪われ「やめたくても、やめられない」状態になることです。今回の記事では、依存についてご紹介します。

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私たちは、多かれ少なかれ何かに依存している生き物です。アルコール、ニコチン、カフェイン、お砂糖、ギャンブル、ゲーム、スマホ、もしかしたら人間関係にも…。これらのものは、通常の範囲内なら良い気分転換になります。しかし、依存は、「やめたくても、やめられない」というのがポイントです。はじめは好きなものだったり、つらい気持ちを軽減するためにやっていたものが、いつの間にかやめたくてもやめらないものになり、日常生活を困らせる原因になってしまうこともあるのです。依存とは、ある特定の物質や行動に対して、やめたくてもやめられず、自分ではコントロール出来なくなっている状態を言います。

誰かが困ったとき「依存」は問題となる

適切な範囲で何かに依存している場合は良いのですが、特定のものによって「誰か」が困った時に依存は問題となります。自分がやめたくてやめれない場合もそうですが、「家族が困る」「周囲の人が困る」「法律に反して社会が困る」などが当てはまります。例えば、その物質や行為によって、生活リズムが崩れてしまい仕事に行けなくて自分が困ることもあります。さらに、家族とのケンカが増える、体調をくずしてしまう、お金を使いすぎて経済的に困るなど、様々な問題が発生する場合があります。本人や家族が苦痛を感じ、生活に支障が出ているのならば、依存症に対して対処をとる必要があるでしょう。

なぜ依存してしまうのか

私たちはなぜ何かに依存してしまうのでしょうか。はじめはストレス対処法や気持ちをコントロールするため手段であることが多いです。ストレスを軽減したり何かを忘れるために、怒りや不安、緊張など不快な気分を和らげるために、特定の物質や行為をやり始めます。そうすると、脳の「報酬系」という回路が刺激され、ドーパミンと呼ばれる脳内の神経伝達物質が分泌されます。報酬系が刺激を受けると、人が強い満足感や気持ちの良さを感じます。特定の物質や行為を繰り返すことで習慣化されると、だんだんと脳の回路が変化していきます。今までと同じ量では興奮しなくなってしまい、ますますアルコールや薬物の量や頻度が増えていきます。すると、ますます興奮を感じにくくなり、もっともっとと量が増えてしまい悪循環に陥っていきます。そうすると、もはや自分の意思ではやめられない状態になってしまうのです。

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