摂食障害だった私が「ダイエット沼」から抜け出すまで|極端な"煽りダイエット情報"とどう付き合うか

 摂食障害だった私が「ダイエット沼」から抜け出すまで|極端な"煽りダイエット情報"とどう付き合うか
Nao Yoshino
吉野なお
吉野なお
2020-09-24
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食べたくないのに食べてしまう本当の理由

ダイエットを機に摂食障害に陥ってしまった人に伝えたいのは「自分をコントロールして痩せること」を目指すより、まず「摂食障害を治すこと」に目を向けてみて!ということ。

当時の自分の体を一本の枯れた木に例えると、摂食障害で食べる・食べないについて悩むことは、木の枝先だけを見ているようなものでした。「どうして枯れてしまったんだろう、ダメな私!」と。でも、よく考えてみると、私が過食症に陥ったのは「お腹が空いているとき(食欲)」ではなく、強いストレスを感じたり、ダメな自分を打ち消したくなるほど「心が我慢しているとき」だったのです。「摂取カロリーを減らせば」「これさえ飲めば」など目先だけのダイエット方法に感化されて痩せることに焦っていたけれど、問題はもっと木の幹や木の根にあったのです。

植物がのびのび育つには、太陽の光や水や適切な気温などバランスが必要なのと一緒で、人間もひとつの方向だけに傾くとバランスを崩してしまうもの。SNSが発展している今だからこそ、危ないダイエット沼はあなたのすぐそばに。普段から目にする情報には気をつけて、「これは沼だ!」と気づいたら一歩ひいて俯瞰し、その深い沼に落ちないように気をつけてくださいね。

ライター/吉野なお
プラスサイズモデル。雑誌『ラ・ファーファ(発行:文友舎)』などでモデル活動をしながら、摂食障害の経験をもとに講演活動やワークショップなども行っている。

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