「人間は生まれながらに美しい」人気番組「クィア・アイ」ジョナサンの言葉に込められた真意とは

 「人間は生まれながらに美しい」人気番組「クィア・アイ」ジョナサンの言葉に込められた真意とは
Getty Images
横山正美
横山正美
2020-09-11
広告

明るくポジティブなキャラクターの裏に

「メディアにはできるだけオープンでいたいと思っているけど、どうしても辛くて話すことができなかったことがあるんだ…でも、話す必要があるね」と語るジョナサン。その口から飛び出したのは、教会に通っていた子供の頃、年上の男の子たちから性的虐待を受けたという何とも重い事実だった。

「幼少期に性的虐待を受けると、大人になっても大きなトラウマになって心をいつまでも締め付けるんだ」と、今でもこの事件を思い出すたびに所構わず涙が浮かんでくるという。

「でも、どんなにフラッシュバックしてきて心が締め付けられても、皆が僕に期待するのはいつもの明るくて“バブリーなJ.V.N”とセルフィー。仕方ないよね」とスターになった今の本音も吐露した。

10代前半でセラピーを受けた後の彼は、これで精神面が回復するかと思いきや、かえって自暴自棄になり、ネットで“遊び相手”を探したり、過食で心を満たそうとしたという。そしてクインシーを飛び出し、トゥーソンのアリゾナ大学に学ぶも、学費を全てドラッグに費やしてしまい、19歳でドロップアウト。だがその後もともと好きだったというビューティー業界を目指して、ミネアポリスのアヴェダ・インスティテュートのビューティシャンプログラムに学び、ソマリアからの難民を含めた人生初の“クライアント”のヘアを手がける。そしてアリゾナからLAに拠点を移し、サロン「サリー・ハーシュバーガー」のアシスタントとして職を得て、ようやくこれで全てが上手く行く——そう思った矢先、サロンでクライアントの髪をカラーリングしている最中に突然倒れこんでしまった。そのまま病院に搬送され、検査で発覚したのはHIV陽性という残酷な事実だった。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

広告



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

クィアアイ
クィアアイ