孤独感の解消が健康にも作用?アメリカで注目を集める生活空間「コリビング・スペース」とは

 孤独感の解消が健康にも作用?アメリカで注目を集める生活空間「コリビング・スペース」とは
Jobi Mason
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Havenの住人の一人、アトラス・ブレイクさんは以前、ロサンゼルスで一軒家をシェアしていましたが、同居人たちがあまり綺麗好きではなかったため、本来彼が好む「超ポジティブで成長著しい人々」とのコリビングを選びました。その生活は幸福そのものです。「ほとんどの人は、本当にポジティブな関係を切望しています」と彼は言います。「私のコリビング・スペースには96人のハウスメイトがいます。ついていない日も、家に帰ると、皆が料理をしたり、テレビを観たり、ヨガや瞑想のクラスを一緒に受けていたりするのです」。

コリビング
Haven Colivingの共同ダイニング&クラスルームスペース Photo: Jobi Mason

コミュニティが私たちの幸福に不可欠であることは研究で明らかになっています。米大手医療保険会社のCigna(シグナ)が2018年に行った調査研究によると、アメリカ人の成人の半数(46%)が、孤独を感じており、5人に2人は人間関係が希薄だと回答しています。

世界中の148件に及ぶ研究を集めて行われた最新のメタ分析で、ブリガム・ヤング大学の心理学教授ジュリアンヌ・ホルト-ランスタッド氏は、調査対象者の感じる孤独感の状態と彼らの平均寿命とを比較しました。

彼女の調査結果:社会的に孤立した成人は、より深い人間関係を持つ人に比べて、一定の期間内に何らかの原因で死亡するリスクが50%高くなります。そのため、コリビング・スペースは、志を同じくするもの同士が深いレベルで交流できる機会を提供すると社会学者のモーリーン・オコネル氏は述べます。対面コミュニケーションよりもSNSのやり取りが優先される時代において、コリビングは興味深い代替案です。同氏は「本当の意味で人と繋がったり、お互いのエネルギーに刺激を受け合ったりすることができるようになり、最終的には生活の質が向上するのです」と述べています。

教えてくれたのは…メーガン・ジョンソンさん
マサチューセッツ州の州都ボストンを拠点として活動するフリーランスライター。

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Translated by Hanae Yamaguchi



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