「若さが手に入らない…」ギャップに苦しむ人に伝えたいこと【ヨガとアンチエイジング#6】

 「若さが手に入らない…」ギャップに苦しむ人に伝えたいこと【ヨガとアンチエイジング#6】
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井上敦子
井上敦子
2020-01-22
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頑張り過ぎは禁物!バランス感覚を大切に

私たちは物事に向き合う時、どうしても前向きに頑張る方向性に偏りやすいものです。

ヨガでは、バランスという概念をとても大切にします。ポーズにおける左右のバランス、強度における強さとやさしさのバランス、エネルギーにおける陽と陰バランス…対極にあるものどちらかに偏らず、その真ん中を見つけることでバランスを取るという考え方です。このバランスを欠き、どちらか一方に傾いた時、私たちは違和感を覚えたり、不調をきたしたりします。それは強いストレスがかかってしまっている状態だとも言えるでしょう。

これは身体だけでなく、思考や心の動きにも当てはまる考え方です。ヨガの考え方では、頑張る方向性を持ちながら、ゆだねたり諦めたりすることも大切だと教えます。

アンチエイジングと向き合う際も、心に負担をかけないためにバランス感覚はとても大切。頑張り過ぎず、心地よい状態を探しましょう。

できることにフォーカスして取り組む

では、どのように「心地よい状態」を見つけたらいいのでしょうか?

ストイックすぎるアンチエイジングは、まるで年齢との「戦い」。強いストレスを生み出します。そんな時は、出来る努力をしながら、時間の経過に身をゆだねてみてはいかがでしょうか。何をしても手に入らないものは、潔く諦める。ゆだねて諦めることにより、バランスの取れたアンチエイジングの形が見つかるはず。

具体的にはまず、抱えている願望の達成・問題解決を、自分の力でできるか判断しましょう

例えば、心身を健やかに保つこと。これなら適度な運動やヨガを生活に取り入れることで実践できそうですね。ストレスマネジメントに取り組んだり、睡眠の状態に注意を払うのも良いでしょう。

若々しい体型を維持するのはどうでしょうか?こちらも食事に気を受けて運動をしっかり行うなど努力することで、ある程度は手に入るでしょう。

一方、努力では解決できない場合は、執着している問題を手放し、流れに身をゆだねていきましょう。すると、不必要なことに心を惑わされることなく、エネルギーを使うべきところに使うことが出来ます。

楽しくアンチエイジングに向き合おう!

老化を止めることはできません。若かりし時の自分を完璧に取り戻すことは出来ません。出来ないことには抗わず諦めることで、アンチエイジングに前向きに向き合えるでしょう。

ぜひ、時間の流れに身をゆだねながら、前向きにアンチエイジングに取り組んでみてください。若さにしがみつくのではなく、老いを受け入れた上で若々しくあれる方法を探っていきましょう。内面の充実に満たされたアンチエイジングを、ヨガの考え方と共に実践していけると良いですね。

出典:日本抗加齢医学会

ライター/井上敦子
ヨガ講師。15年間の会社員生活を経てヨガ講師に転身。ヨガニードラ指導者養成講座やコラム執筆、アプリ監修(Relook)、イベント出演等幅広く活動中。会社員の経験から、現代人のライフスタイルに合ったヨガを提案している。Instagram:@yoga_atsuko.inoue

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