骨盤底筋を締め、便秘も改善!アーユルヴェーダ式「膣マッサージ」を始めよう
5000年にわたり受け継がれてきた、インド発祥の伝統医療「アーユルヴェーダ」。雑誌『ヨガジャーナル日本版』69号の特集「冬の不調を改善するアーユルヴェーダ」取材時に聞いた、女性の悩み改善におすすめのマッサージを紹介します。教えてくれたのは、ヨガインストラクターの芦沢さゆりさん。
「膣」はオイルでぜひマッサージしてほしい部位
――アーユルヴェーダではなぜ、オイルマッサージをすすめるのですか?
芦沢さゆりさん(以下、A):アーユルヴェーダでは、セサミオイル(太白ごま油)は心身のバランスを整えるオイルと考えられています。このオイルを体にすり込んで吸収させるオイルマッサージは、健やかでいるためにとても効果的なメソッド。頭から足まで全身をマッサージしていきますが、見落としがちな「膣」も、ぜひマッサージしてほしい部分なんです。粘膜なのでオイルの吸収率が高いですし、何より「穴」ですので、体の内部に効率よく働きかけることができるんですよ。
――「膣」のマッサージで、特にどんな効果が期待できますか?
A:加齢や出産でゆるみやすい「骨盤底筋」を締めるサポートになります。オイルが浸透していくことで骨盤底筋の伸縮性が高まり、それによって尿もれや便秘、子宮下垂の予防・改善に。そして、心にも安定感をもたらし、幸せ感が満ちてくるように感じられることも大きなメリットですね!ぜひ、入浴後などの習慣にしてみてください。
膣マッサージのやり方
<用意するもの> 太白ごま油
<やり方>
1:清潔な手に太白ごま油を大さじ1くらいとり、手のひらをこすりあわせて温めながら指の腹にオイルをなじませる。姿勢は椅子に座る、横向きに寝るなど、やりやすい姿勢でOK。
2:指の腹を使い、膣の外側にまんべんなく、やさしくオイルをなじませる。
3:膣の中に指を第二関節くらいまで入れ、指の腹を内側の粘膜にやさしくすべらせて、オイルをなじませる。指は、入れやすい指でOK。
マッサージに抵抗がある人は「オイル湿布」でもOK!
マッサージが苦手な人は、手軽なオイル湿布がおすすめ。鍋で人肌程度に温めた太白ごま油に清潔なコットンを浸す。ショーツに生理用ナプキンやおりものシートを付けた上にコットンを置いてはき、20分ほどコットンを膣に当てる。
芦沢さゆりさん
ヨガインストラクター。会社員を経てヨガインストラクターに転身。生命そのものへの興味からアーユルヴェーダと出会い、Traditional Ayurveda Japan各種講座を修了。トータルライフセラピストとしても活動している。
☆芦沢先生が教えるアーユルヴェーダ的ケアをもっと知りたい方は、『ヨガジャーナル日本版』vol.69記事「冬の不調を改善するアーユルヴェーダ」もあわせてぜひチェックしてみてください!
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く