現役を退いた元NFLのプレーヤーがヨガの道へと進んだ理由
私のヨガの旅
私は体のためにヨガを始めました──肩と腰を開くための毎日20分間のセッション、背骨と脚の柔軟性を高め、自分の体に対する意識をさらに良くし、呼吸を整えます。体がプラクティスに慣れていくと、心と精神もそれにうまく反応するようになって行きました。自分の体を整えるためのセルフセラピーとして始まったものは、真のホリスティックな変容へと成長を遂げました。
私は平和を感じるようになりました。それは自分が幼い頃、騒がしい生活環境で育ったときにほとんど知らなかった感覚でした。不安定な前職では決して感じたことのなかった明確性を感じることができました。私は自分の中で答えを探し始めました。精神の源、自分の生きる世界、自分自身との関係がより明確になってきたのです。一回一回の呼吸、ポーズ、瞑想によって、自分の中に存在するまだ見ぬ不思議が明らかとなっていき、自分のためのプラクティスとして始まったものが、私の心の栄養、ライフスタイル、そして最終的に私の新しい職業になりました。
教えるということに触発された
フットボールがきっかけでヨガを知ることができましたが、更にヨガティーチャーのトレーニングに導かれたことは運命的でした。
私の叔父は、影響力のある学校の先生であり、著名な慈善家であり、私の家族の強力な支えでした。彼が突然亡くなったとき、私と私の家族は心を揺さぶられました。彼がどれだけコミュニティに良い影響を与えていたか、彼の残した素晴らしい遺産を目の当たりにした時、先生であった彼の足跡を辿って自分もヨガティーチャーとして頑張りたいという気持ちになりました。人を助けることが好きな私は、教育者やソーシャルワーカーとして活躍する家族たちの持つ素晴らしい価値観が、自分にとっても一番大切だと気付いたのです。そして私は自分独自の方法で、ヨガ、マインドフルネス、自己実現を指導する世界へと旅立ちました。
周りの人からはNFLでプレイしていたなんて素晴らしいと言われますが、NFLは単なるもっと素晴らしいものへの入り口でしかありませんでした。それは、新しい場所、新しい人々、新しいアイデア、そして新しい目的を得るための実践への第一歩だったのです──私のクラスは、恵まれない地域に出向き、自分も育ったような場所で教え、名もないヨガスタジオやウェルネススペースに活気を与えます。
私は自分のコミュニティにも還元できるよう、癒しやアウェアネス(気づき)、自己探求の可能性を彼らに伝授しています。非常に多くの困難を経験した人々にとって、これらは必要であり、忍耐する方法を見つけ出すことができるようになります。
自分の人生の旅を通して多くのことを学びましたが、常に最も際立っていることが1つあります。自分の人生で直面する障害は決してあなたの進歩を邪魔するものではありません。ただそれらはあなたに進む方法を伝えようとしているのです。自分の運命をコントロールするのはあなたであり、自分が何になるかには限界など存在しません。あなたに限界はありません。
教えてくれたのは…デリック“DJ”タウンセルさん
デリック“DJ”タウンセルさんは、元NFL選手で現在はパーソナル・トレーナー、国際ヨガインストラクター、起業家、TVパーソナリティ、ブランド・アンバサダーとして多方面に活躍している。「自分が源であろうと何かに反射されてであろうと、光であれ」が人生のモットーである。
ヨガジャーナルアメリカ版/「Why DJ Townsel Left The Football Field for a Yoga Studio」
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