ヨガとスープの共通点って?ヨガ友と行うキッチンプラクティスのススメ
料理とヨガの共通項とは
引っ越して間もなく、私はファーマーズ・マーケットに出かけた。大きなキッチンがあったころは、普段からよく出かけていたところだ。そこには、天の恵みをたくさん受けたスクウォッシュが山積みされていた。表面がすべすべのバターナットスクウォッシュ、灰色がかった緑色のでこぼこのカボチャ、ほんの少し青味がかったハバードスクウォッシュ。どれもこれも全部欲しくなった。でも、どこに置けばいいのかしら?
まだら模様のブラックケールやグリーントマト、タマネギ、コリアンダー、トウガラシなどを袋いっぱいに詰め込みながら、私は置き場所のことは後で心配しようと決めたのだった。
部屋に戻り、コンロにやっと乗るくらいのお気に入りのスープ鍋を取り出した。私は、慣れ親しんだ動作に我を忘れて取り組んだ。タマネギを刻み、熱したオリーブオイルに投げ込み、それがジュージューと音をたてるのを聞いた。硬いスクウォッシュにナイフを入れると、明るい黄金色の中身が顔を出した。私は、 本気でテイクアウトの食事で暮らしていくつもりだったのかしら?
マーブル模様のウズラ豆が指の間からこぼれ落ち、かわいらしい豆が水の中に吸い込まれていく。作業をしていると、頭の中の雑音が静まり、手足がリラックスした。毎日、蚊のように私を刺していた、数多くの小さな苛立ちや心配事が消えていったのだ。
オーブンでキャラメリゼしたスクウォッシュとグリーントマトは、極上の香りで部屋中を包んだ。空気をぴりっとさせながらトウガラシをピューレにし、神秘的なスパイスの香りをかぎながらクミンシードをトーストした。ぐつぐつ煮えている豆をかき混ぜ、セージとニンニクの匂いを吸い込んだ。
私は友達に電話した。ほどなくして、 スープはボウルによそわれた。誰かがヤギのチーズのパッケージを開け、パンを回した。部屋が笑い声で溢れた。自分の家にいる気持ちになった。
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