名医に聞く!生理不順・PMS・妊活…アーユルヴェーダ的婦人科系トラブルQ&A
生殖機能を活性化させるアーユルヴェーダは不妊治療に有効
伸枝:今回の企画の1回目で、アーユルヴェーダの「ダートゥ」(身体を構成する7つの要素)の目標は、生殖機能(シュクラ)を活性化させること、とうかがいましたが、日常生活にアーユルヴェーダを取り入れることで、不妊を解決できますか?
Dr.ディネッシュ:アーユルヴェーダは不妊治療にとても有効です。妊娠を成立させるには、女性は子宮が健康であること。そして、体も健康であり、ホルモンバランスが整っていることが大切です。一方、男性はエネルギーに満ちていること、体が健康であること、そして男性ホルモンのバランスが整っていることが大切です。その上で、アーユルヴェーダでは20〜30日かけて、自宅で治療が行われます。その間、たくさんのアドバイスがありますが、その中のひとつが食事です。そして不妊治療で一番大切なことは、パート―ナーである“二人”で治療に取り組むこと。夫婦二人でアーユルヴェーダ―ドクターの問診を受け、ドクターから色々なアドバイスを受け、20〜30日かけて一緒に自宅で治療に取り組みます。ドクターからのアドバイスは多岐に渡りますが、その中でも特に重要視されているのが食事です。例えば、アーユルヴェーダでは排卵日に向けて21日間、女性、男性ともに、牛乳やチーズなどの乳製品を食べ続けることを提唱しています。
伸枝:乳製品に、どんな効果があるのですか?
Dr.ディネッシュ:乳製品に含まれるプロテインがホルモンバランスを整え、妊娠につながりやすい体をつくります。もちろん、乳製品だけをとるのではなく、ミネラルや炭水化物などもバランスよくとる必要があります。また、女性、男性ともに、リラックスした状態で過ごすことが、元気な赤ちゃんを授かる重要なポイント。
スリランカでは、リラックスできる環境をつくるために心地よい音楽をかけたり、ベッドの周りにバラの花を飾ることもあります。男の子が欲しい場合は香りの強い花、女の子が欲しい場合は優しい香りの花を飾るという方法なども、アーユルヴェーダーのメソッドにはありますよ。妊娠は、天から贈られたギフトとも言われています。ギフトは努力をした人に贈られるものなので、妊娠をするためには、夫婦できちんと準備をすることが大切です。
伸枝:今回の企画で、アーユルヴェーダについて、いろいろなことを勉強させていただきました。教えていただいたことを、毎日の生活に取り入れていきたいと思います!
(左)Dr.ディネッシュ
国立コロンボ大学アーユルヴェーダ・メディスン&サージェリー卒業。2009 年にジェットウィン グ・ホテルズのアーユルヴェーダドクターに着任。2016 年よりジェットウィング・アーユルヴェ ーダ・パビリオンズを含むジェットウィングの5つのホテルのアーユルヴェーダ部門のチーフド クターとして、アーユルヴェーダ哲学に基づくバランスの取れたライフスタイルの普及活動、国 内外からのゲストの診療、セラピストの育成活動に心血を注ぐ。
(右)鈴木伸枝さん
指導者養成の講師としても活躍し、1000人以上のインストラクターを輩出。講師育成や、全国のイベント出演、雑誌監修など、活動は多岐にわたる。鈴木伸枝パーソナルヨガスタジオ-Release Space-主宰。instagram@nobue.styleにてヨガの教えをポップな形で日々お届けする、「ヨガモジ365」を配信中。
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