〈更年期〉「なんだか頭が回らない」と思った時に見直してみたいこと

〈更年期〉「なんだか頭が回らない」と思った時に見直してみたいこと
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高本玲代
高本玲代
2026-10-24

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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「何を食べよう」
「今日何を着よう」
「この連絡、どう返そう」
「買い物は今日行く?明日にする?」
「週末はどうする?」

一つ一つは、とても小さなことです。

でも、最近こうした「決めること」が以前よりしんどくなった、と感じることはないでしょうか。

決められないわけではない。

考えれば決められる。

でも、ひとつ決めるたびに妙に疲れる。

そして気づけば、「もう何でもいい」「誰か決めてほしい」と思っている。

更年期世代の女性からお話を聞いていると、体を動かすことだけではなく、こうした日常の細かな判断に疲れている人も少なくありません。

そんなときは、「もっとちゃんと考えなければ」と頑張るよりも、そもそも毎日の中で決めることが多すぎないかを、一度見直してみてもいいと思います。

一日は「小さな決断」の連続

朝起きてから夜眠るまで、私たちは想像以上にたくさんのことを決めています。

何時に起きるか。
朝食は何にするか。
洗濯をするか。
どの服を着るか。
どの順番で家事をするか。
仕事では何から手をつけるか。
連絡をいつ返すか。
昼食は何を食べるか。
帰りに買い物へ寄るか。
夕飯は何にするか。

さらに家族がいれば、

「子どもの予定は?」
「夫の夕飯は?」
「明日の準備は?」

と、自分以外のことについて決める場面も増えていきます。

一つ一つは数秒、数分で済むことかもしれません。

でも、それが朝から晩まで続けば、「今日は特別なことをしていないのに、なぜか疲れた」ということも起こります。

そんな日は、体を動かした量だけでなく、「今日は何回くらい何かを決めただろう」と考えてみてください。

<全部をその場で決めなくていい>

決めることに疲れているときにおすすめしたいのが、「その場で考えること」を減らすことです。

たとえば、朝食。

毎朝、「何を食べよう」と考えるのではなく、

平日はこれ。
時間がない日はこれ。

と、ある程度決めてしまう。

服も、

仕事の日はこの組み合わせ。
迷ったらこの服。

と、自分の中の定番を作っておく。

夕飯も毎日ゼロから考えるのではなく、

月曜日は魚。
火曜日は丼もの。
疲れた日は惣菜。

くらい大まかに決めておくだけでも、その日に考えることは減ります。

ここで大事なのは、「きちんとしたルールを作る」ことではありません。

むしろ、「迷ったときに戻れる場所」を作っておくことです。

毎日違うことを選ばなくてもいい。

同じ朝食でもいいし、同じ服の組み合わせでもいい。

考えなくてもできることを増やしていくと、それだけで少し楽になることがあります。

選択肢を増やしすぎない

何かを決めるとき、

「一番いいものを選びたい」
「せっかくなら失敗したくない」

と思うほど、選択肢をたくさん比べてしまうことがあります。

レストランを探すときも、

口コミを読む。
写真を見る。
値段を比べる。
場所を確認する。

そうしているうちに、決めることそのものが面倒になってしまう。

買い物でも同じです。

以前ならすぐ決められたものでも、たくさんの商品を比べているうちに疲れてしまうことがあります。

そんなときは、「一番いいもの」を探すよりも、「これで十分」と思えるところで決めてしまうことも一つの方法です。

選択肢を3つまでにする。

いつも使っているものを選ぶ。

以前よかったものをもう一度選ぶ。

毎回ベストな選択をしなくても、生活は十分回っていきます。

家族のことまで全部自分で決めていないか

更年期世代の女性の場合、自分のことだけではなく、家族のことを決めている人も多いと思います。

「今日の夕飯、何がいい?」

と聞いても、

「何でもいい」

と言われる。

でも、結局その「何でもいい」の中から、自分が献立を考え、買い物をし、作る。

休日の予定も、家族旅行も、家の中で必要なものも、気づけば自分が決めている。

そんな状態が続けば、決めることに疲れるのも不思議ではありません。

全部を任せるのが難しくても、

「今日は夕飯を決めて」
「この2つならどっちがいい?」
「次の休みの予定はお願い」

と、一つだけ誰かに決めてもらう。

それだけでも、自分が背負っている小さな判断を減らせます。

決められない日は「決めない」という選択もある

どうしても決められない日もあります。

そんなときは、無理にその場で答えを出さなくてもいいこともあります。

「明日決める」
「今日は保留にする」
「今週はいつもと同じにする」

これも立派な選択です。

疲れているときほど、

「早く決めなければ」
「ちゃんと答えを出さなければ」

と思いやすいものです。

でも、今日決めなくても困らないことであれば、元気な日に回してもいい。

判断することにもエネルギーが必要だと考えると、「今日はここまで」と区切りやすくなります。

生活を少し「自動化」してみる

毎日を楽にするために、新しいことをたくさん始める必要はありません。

むしろ、

「これはもう考えなくていい」

というものを増やしてみてください。

朝食はほぼ同じ。
日用品は同じ商品を買う。
曜日ごとにある程度メニューを決める。
よく着る服を何パターンか作る。
返信する時間を決める。

こうして生活の一部を少しずつ定番化していく。

すると、本当に考えたいことや、大切なことに使える余裕が残りやすくなります。

毎日、すべてを自分で考えて、毎回一番いい答えを出す必要はありません。

最近、決めることがしんどい。

そう感じたら、自分の判断力が落ちたと思う前に、まず「決めることが多すぎないかな」と見直してみてください。

考えなくてもいいことは、決めてしまう。
誰かに任せられることは、任せる。
今日決めなくてもいいことは、保留にする。

それだけでも、毎日の負担は少し変わってくるのではないでしょうか。

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