ケン・ハラクマ先生が実践する「心を落ち着かせる方法」

 ケン・ハラクマ先生が実践する「心を落ち着かせる方法」
HARAKUMA KEN

日頃から鍛錬を積んでいるヨガティーチャーも、時には心がザワついたり、落ち込んだりすることがあるようです。そんなときに実践しているヨガや、心をクリアにする方法を、日本におけるヨガ界の第一人者、ケン・ハラクマ先生に教えてもらいました。

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ケン・ハラクマ先生が心をザワつかせない方法

状況を客観的に俯瞰して忙しさに巻き込まれない

仕事がいくつも立て込んで慌ただしくなると、その状況を客観的に俯瞰する時間をつくります。少し離れた場所から、立ち止まって激しく変化する状況を客観視する感覚を得られると、前のめりになった自分を立て直して冷静になれます。落ち着きをなくすのは、意識が忙しさに呑み込まれているから。どんなに周囲がざわついても、意識を台風の目のような静かなところに留まらせることができたら冷静でいられてイライラしません。

こうした感覚を養うには、瞑想をしながら呼吸している感覚をただ静かに眺める、この繰り返しが役立ちます。また、アーサナの練習中に体の中で起こっていることやアーサナの形を静かに観察することも有効。瞑想やアーサナで〝止まって眺める感覚〞をつかめると、目の前で起こっていることを客観的に見られるはず。意識は自分でコントロールできることを理解し、忙しいときほど客観視する時間をつくると自分を制することができます。 意識が静かな状態にあれば、これから始まる忙しさに早めに気づくことも可能。察知する力を磨いて大変なときも笑顔を忘れずに。

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Text by Ai Kitabayashi
yoga Journal日本版Vol.59掲載



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