1)お金のプロ、税理士の山田真哉先生に、 「介護のお金の考え方」を聞きました【父の認知症から学んだ、幸せの秘密|番外編】

1)お金のプロ、税理士の山田真哉先生に、 「介護のお金の考え方」を聞きました【父の認知症から学んだ、幸せの秘密|番外編】
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Saya
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2026-04-11

親の老いに向き合うというのは、ある日突然はじまるものです。わたしの場合、それは父の“夜間の徘徊”というかたちでやってきました。これまでは京都での暮らしや移住生活のことを書いていましたが、その裏では東京にいる父の認知症が進行し、家族で介護体制をどう整えるかに奔走していました。介護というと、大変そう、重たそう…そんなイメージがあるかもしれません。でも、わたしにとっては、家族とのつながりを見つめ直し、人の優しさに心動かされることが増えた、そんな時間でもありました。 この連載では、認知症介護の体験を通して、わたしが出会った「幸せの秘密」を、少しずつ綴っていきたいと思います。

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認知症の父の介護について、これまで書いてきましたが、そもそもは、「介護ってどうなるの?」と不安でいっぱいだった以前のわたしのような読者の方のために、「介護体制を作るまで」を書くつもりでした。それが思いがけず、連載を始めた翌月に父が逝ってしまったことから、父が亡くなるまでを書くことになってしまって。

ただ、父の死で感じたこと、亡くなってからのことはまだ生々しくもあるので、担当エディターともお話しして、いったん介護体験記の連載は終わらせることにしました。でも、父の死で自分のなかで変容したもの、感じたこともたくさんあるので、折りを見て、新しい連載をスタートさせたいなと思っています。書くことで、心の整理がつくのもまた確かですから。

それまでの間、「番外編」として、周囲の方の介護体験を取材していきたいと思っています。今回は、公認会計士で税理士、最近はYouTuberとしても活躍されている〝お金のプロ〟、山田真哉先生に伺いました。

芸能界や出版の世界の税務を中心に、テレビドラマの監修などもされている山田先生とは、知人のファイナンシャルプランナーの方の紹介で、10年ほど前に知り合いました。以来、帳簿付けや確定申告を山田先生のオフィスにお願いしています。お金のセンスがまるでないわたしが税金と真摯に向き合うことになったのは、間違いなく、山田先生とスタッフの方の懇切丁寧なご指導のおかげです。

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そんな山田先生になぜ介護? と思われるはずですが、話は、2024年の年末までさかのぼります。当時のわたしは、父の介護体制づくりの真っ最中。要介護1の認定結果が下りて、半年程度。公共の特別養護老人ホームは、要介護度が3にならないと入居できないですし、民間の有料老人ホームは、費用面でハードルが高い。でも、父の症状は日増しに悪くなっていくわけで、在宅介護を続けるのか、精神病院に入院してもらったほうがいいのか。介護方針を決められず、悩みに悩んでいた頃、確定申告のミーティングで、「父の介護で、よく東京に戻っています」と近況を説明したところ、先生も「僕も最近まで、せん妄の症状があった妻の父親の施設の入居費用を払っていたんですよ」とお話ししてくださったのです。

失礼を承知で、「いかほどでしょうか」とお尋ねすると、「月に27万です。施設費以外に、床屋代とか洗濯代とかね、小さなお金がいろいろある。なかなか大変でしたけど、家庭のことを考えると、うちは子どももいますし、奥さんのマンパワーが実家の介護に取られすぎるより、お金で解決したほうがよい場面もあると思うんですよ」というお答え。「そんな旦那さんが欲しい……」と遠い目になりましたが、お金のプロである山田先生がどんな思考プロセスを経て、その判断に至ったのか、詳しく聞いてみたいと思っていたので、父の死後ではありますが、1年後の確定申告のミーティング後、取材の機会を作っていただきました。

→【記事の続き】2)介護費用を貸すことで、相続税が発生しない可能性も?こちらから。

お話を伺ったのは…山田真哉さん

プロフィール

公認会計士・税理士。芸能文化税理士法人 会長。。大阪大学文学部卒業後、東進ハイスクール勤務を経て公認会計士試験に合格。大手監査法人を経て独立し、芸能・エンタメ業界に特化した会計事務所を設立。現在は法人・個人合わせて多数の顧客を持ち、政府有識者や企業監査役も務める。著書は累計100万部超のヒット作を持ち、YouTubeチャンネル「オタク会計士ch」でも人気を集める。

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