「このままでいいのか」30代から40代にかけてのキャリア迷子から抜け出すヒント|心理師が解説

「このままでいいのか」30代から40代にかけてのキャリア迷子から抜け出すヒント|心理師が解説
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石上友梨
石上友梨
2026-02-26

「このままでいいのだろうか」と、ふとした瞬間に足元が揺らぐような焦燥感を覚える人は少なくありません。今回は、そんな「キャリア迷子」から抜け出すヒントをまとめます。

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30代後半は「キャリアの踊り場」

20代から30代前半にかけては、「若さ」や「ポテンシャル」が武器になっていました。しかし、年齢を重ねるごとに求められるものは「実績」や「専門性」へと変化していきます。

また、ある程度の経験を積んだからこそ、「会社での自分の限界」や「業界の先行き」がリアルに見えてきます。かつて描いていた理想と、今ここにある現実。そのギャップに直面し、立ち止まってしまうのは当然のことです。まずは現状の自分を否定せず、今の苦しさは真面目に人生に向き合ってきた証拠だと、肯定することから始めてみてはいかがでしょうか。

なぜ今、苦しいのか? 「3つの要因」

1. 過去の選択への後悔

「あの時、別の会社を選んでいたら」「もっと早く独立していれば」「あの時、あのスキルを磨いておけば」……。過去の分岐点を振り返り、今の自分を「誤った選択の結果」のように感じて自分を責めてしまうことはありませんか?

2. 他者との比較と「市場価値」の再確認

SNSを開けば、同世代が実績を上げ、煌びやかな生活を送る姿が嫌でも目に入ります。フリーランスであれば同業者の活躍に、会社員であれば同期の昇進に心がざわつくこともあるでしょう。「自分の市場価値は、彼らと比べてどうなのか?」と悩み、自分だけが取り残されているような感覚に陥ってしまうかもしれません。

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3. 経済的な不安

「やりがい」だけでは語り切れないのが現実です。住宅ローン、教育費、親の健康、老後資金。そして日本の財政への不透明感。「今の収入のままで、この先を持ち堪えられるのか?」という不安が、キャリアの迷いを一層深刻なものにします。

現状を打破する3つの視点

この暗いトンネルから抜け出すために、少しだけ視点をスライドさせてみましょう。

① 「縦」から「横」へ

会社での役職や、一つのスキルを極めることだけを目指すと、どうしても「椅子取りゲーム」の限界にぶつかります。そこで、今持っているスキルに「別の要素」を掛け合わせて、横に広げてみるのはいかがでしょうか。例えば、心理×ヨガ、営業×データ、デザイン×教育などです。2つのスキルを掛け合わせることで、あなただけの希少な価値が生まれるかもしれません。

② 外部の風に当たり、現在地を再認識する

「自分には何もない」と思っているのは、同じ場所に長く居すぎて感覚が麻痺しているだけかもしれません。フリーランスなら新しいコミュニティへ、会社員なら副業など、一歩外へ踏み出してみてください。今の環境では「当たり前」だったあなたの経験が、外の世界では違う角度から評価されることに気づくはずです。

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③ 「何ができるか」より「どう生きたいか」

周囲の期待に応える時期を終え、自分自身の「人生の主導権」を取り戻す時期です。不安や後悔を無理に消そうとするのではなく、それらを抱えたままでも、望む方向へ進んでいくことは可能です。自分が本当に大切にしたい「価値」は何かを一歩立ち止まって考え、あなた自身の「望む在り方」を羅針盤にしましょう。大切にしたい価値に根ざした選択の積み重ねこそが、迷子になっているキャリアに確かな充足感をもたらしてくれます。

30代後半から40代前半は、「人生の後半戦」に向けた準備期間ともいえます。過去の後悔は、あなたが「もっと良く生きたい」と願っている大切なサインです。20代のような「全力疾走」ではなく、今の自分に合った「歩き方」を再構築していきましょう。この時期に悩み抜いた経験こそが、40代後半、50代になったときのあなたの「深み」や「強み」となるはずです。

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