「買ったまま放置してたわ…」意外と知らない長ネギのNG保存法|管理栄養士が解説
みなさん長ネギの保存はどうしていますか?とくに泥つきの新鮮なものは新聞紙などで包んだまま、常温で保存している方もいるのではないでしょうか。「スーパーで買ったまま放置してたわ…」という方もいらっしゃるかもしれません。 今回は、長ネギの保存は常温、冷蔵どちらが適しているのか、正しい下処理の方法も合わせて解説します。
長ネギの保存は冷蔵が正解!
長ネギは常温保存が可能ではありますが、非常に乾燥しやすい野菜です。水分が抜けてしまうと甘みも少なくなり、食感もパサパサになってしまいます。新鮮さを保ったり、栄養素を逃がさないためには冷蔵保存がおすすめです。青い部分は水分が多く傷みやすいため、買ってきたらすぐに根元、白い部分、青い部分を切り分けるようにしましょう。濡らしたペーパータオルなどに包み、密閉袋に入れたりラップで包んだりして、冷蔵庫で立てて保管します。ペットボトルなどを切った容器があると便利です。
また、冷凍しても栄養価が変わりづらいので、すぐに使わない場合は小口切りにしてから水分を拭きとって冷凍保存もおすすめです。
部位ごとの栄養素の違い
ネギの白い部分と緑の部分では栄養価が違います。白い部分は実は葉っぱで、光に当たらないように何度も土をかぶせて栽培することで、やわらかい食感と甘さが生まれます。糖分が豊富で、風邪予防にも有効なイソアリインや、血液サラサラ成分の硫化アリルが含まれています。体を温める作用や発汗を促す作用があるので、冷え性改善にも効果的です。
緑の部分は緑黄色野菜にも含まれ、白い部分よりもβ‐カロテン、ビタミンK、ビタミンC、カリウム、葉酸が豊富で、ストレスなどで体内で増える活性酸素を抑える効果が期待できます。
緑の部分のぬめりは洗い流さないで
長ネギの緑の部分には、フルクタンやペクチンといった多糖類の粘液が含まれ、免疫力アップに効果的だといわれています。これを洗い流してしまうとせっかくの有効成分がなくなってしまうので注意。葉の部分を洗うときは、汚れが残りやすい白い部分と緑の部分の付け根を開いて、流水で優しく丁寧に洗うようにしましょう。
部位ごとに切り方を変えて栄養を逃がさない!
血液サラサラ成分である硫化アリルは、切ることで活性化するため、白い部分はみじん切りにするのがおすすめです。生姜や梅干しと組み合わせることで、風邪の初期症状の緩和や老化防止になりアンチエイジングにも役立ちます。
一方で、緑の部分はビタミンCが多いので、あまり細かくしすぎない方がビタミンの流出を防ぐことができます。疲労回復に役立つビタミンB1の吸収率をアップさせる働きがあるので、豚肉や鶏肉、大豆製品と一緒に摂ると、疲れた体に元気をチャージすることができます。
長ネギの新鮮さを保つ保存方法と、栄養価がアップする下処理で、この冬もたくさん長ネギを活用していきたいですね。
《参考文献》
完全版その調理、9割の栄養捨ててます!/世界文化社
野菜の栄養素まるごと便利帳/吉田企世子
《ライター》やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。
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