ダイエット逆効果?!意外とやりがちなヨーグルトのNGな食べ方【管理栄養士が解説】
ヨーグルトは「腸に良い」「ダイエットに向いている」というイメージで、多くの人に支持される食品です。手軽に食べられるうえ、乳酸菌による腸内環境の改善や良質なたんぱく質の補給が期待できるため、ダイエット中の栄養補給にも適しています。しかし、食べ方次第では期待する効果を得にくくなることもあります。
ヨーグルトの栄養的な魅力
ヨーグルトは乳を原料とした発酵食品で、たんぱく質やカルシウム、カリウムなどのミネラルが豊富です。特にカルシウムは骨の健康に欠かせず、筋肉の代謝や脂肪燃焼にも関与します。また、乳酸菌を含むため腸内フローラのバランスを整え、便通の改善や代謝維持にもつながることが報告されています。腸内環境の改善は、健康的な体づくりや体重管理のサポートにも役立ちます。
注意したいヨーグルトの食べ方
加糖ヨーグルトを日常的に選ぶ
市販の加糖タイプには糖分が多く含まれます。毎日食べると知らず知らずのうちに糖質過多になり、特に夜に食べると脂肪がつきやすい時間帯と重なるため、体重管理の妨げになる場合があります。
ヨーグルトだけで食事を済ませる
ヨーグルトからはたんぱく質やカルシウムを摂取できますが、ビタミンや食物繊維は不足しがちです。満腹感も得にくく、結果的に間食が増えてしまうこともあります。
トッピングのとりすぎに注意
「ヘルシーだから」と安心しても、トッピングを多く加えると摂取カロリーは一気に増えます。例えば、はちみつ大さじ1(約21g)は約61kcal、ジャム大さじ1(約20g)は約34kcal、砂糖入りシリアル30gは約120〜150kcalです。さらに、ナッツや種子類は良質な脂質と食物繊維を含みますが、アーモンド10gで約61kcalとカロリーは高めです。摂りすぎれば、せっかくのダイエット効果を下げてしまう可能性があります。
ダイエットを後押しするヨーグルトの取り入れ方
朝食に無糖ヨーグルト+少量の果物
ベリーやキウイなど50〜100g程度を加えると、ビタミンや食物繊維を補いながら満足感も得やすくなります。朝食に摂ることで代謝も高まりやすく、体重管理に有効です。
トッピングは量を調整
ナッツや種子類は少量(1日あたり10g程度)に抑えると、カロリーを過剰にせず腹持ちや栄養価のメリットを得られます。ナッツの代わりにきな粉小さじ1〜2(約3〜6g、15〜30kcal)を加えるのもおすすめです。きな粉は大豆由来でたんぱく質や食物繊維、イソフラボンを含み、少量でも栄養価のメリットがあります。
香りで甘さを補う
砂糖の代わりにシナモンやバニラエッセンスを使うことで、余分なカロリーを加えずに甘さの満足感を得られます。はちみつは砂糖より低カロリーですが、量を守ることが重要です。
食事の一部として取り入れる
ヨーグルト単品ではなく、主食・主菜・副菜に添える形で取り入れると、栄養バランスが整いやすくなります。例として「ごはん+卵焼き+野菜サラダ+ヨーグルト+果物少量」といった組み合わせがおすすめです。
まとめ
ヨーグルトは正しい取り入れ方をすれば、腸内環境の改善や栄養補給に役立ち、無理なく体重管理をサポートしてくれる食品です。ポイントは加糖タイプやトッピングの量、食べるタイミングに注意すること。ナッツや種子類はメリットはあるもののカロリーが高いため量を守り、代替としてきな粉を活用することでカロリーを抑えつつ栄養価を補えます。バランスの良い食事の一部として賢く活用し、健康的な体づくりに役立てましょう。
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