知らないと危険!血液がドロドロになるNG習慣|管理栄養士が解説
血液は、私たちの体中に酸素や栄養を運ぶライフラインです。血液成分である赤血球・白血球・血小板がコレステロールなどの影響を受け、血管を血液が流れにくくなる状態がいわゆる「血液がドロドロな状態」と呼ばれています。血流が悪くなると、さまざまな不調や生活習慣病のリスクを高める要因に。 今回は、管理栄養士の視点から「血液がドロドロになるNG習慣」と、今日からできる改善ポイントをわかりやすく解説します。
NG習慣①水分不足のまま過ごしている
血液がドロドロになる原因の1つが慢性的な水分不足です。
体内の水分が不足すると血液の濃度が高まり、流れが悪くなります。特に冬はのどが渇きにくく、水分不足に気づきにくい季節です。
対策として、1日1.2~1.5Lを目安に、こまめな水分補給を心がけましょう。コーヒーや緑茶などカフェインを含む飲み物には利尿作用があるため、水やノンカフェインの飲み物を意識して摂ることが大切です。朝起きたらまずコップ1杯の水を飲むように習慣づけましょう。
NG習慣②脂の多い肉や乳製品などを摂りすぎる
血中のLDLコレステロールが増加すると、動脈硬化の要因となります。
LDLコレステロールが上昇する要因として、脂の多い肉(バラ肉や鶏肉の皮なども含む)やバター・生クリームなどの乳製品、揚げ物などに含まれる「飽和脂肪酸」の摂りすぎが挙げられます。
特に仕事が忙しい時期は、コンビニ食や外食で脂質が偏りがちに。
対策として、「揚げる」よりも「蒸す・茹でる・焼く」調理法を選びましょう。また、メイン料理は肉だけでなく魚(特に青魚)を増やすとよいでしょう。
野菜・海藻・きのこなど食物繊維が含まれる食材をプラスすると、脂質の吸収をゆるやかにしてくれます。
NG習慣③甘いものや糖質を摂りすぎる
甘いお菓子や飲み物、パンやご飯などの糖質をとり過ぎると、血糖値が急上昇し、血管にダメージを与えます。また、余った糖が中性脂肪としても蓄積されやすくなってしまいます。
ご飯は大盛りではなく普通盛りにしましょう。適度な糖質はエネルギー源として必要です。
甘い飲み物はできるだけ控え、無糖タイプを選びましょう。間食は甘いものは控えめにし、ナッツ、ヨーグルト、果物などを選ぶのがおすすめです。
NG習慣④運動不足で一日中座りっぱなし
長時間座った状態が続くと、血流が停滞します。慢性化すると血液の巡りが悪くなり、血液ドロドロの要因となる可能性も。
特に座りっぱなしが続きやすいデスクワークの方は要注意です。
対策として、デスクワークのときはこまめに立ち上がる、ふくらはぎのストレッチや足首回しを習慣にする、散歩や軽いスクワットなどを意識して行ってみましょう。血流が増加すると、血中の中性脂肪が分解後筋肉に取り込まれやすくなり、脂質異常症の予防にも効果的です。
まとめ
血液がドロドロになる状態は、血流の悪化を招き、体の不調や生活習慣病のリスクを高めます。主な原因は、水分不足、脂質や糖質の摂りすぎ、そして運動不足といった日常の習慣です。血液ドロドロを予防するためにはこまめな水分補給を意識し、脂の多い食品や甘いものを控えめにすることが大切です。また、長時間座りっぱなしは避けて体をこまめに動かしましょう。日々の小さな積み重ねが、血液と血管の健康を守る第一歩になります。
【参考文献】
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