「姿勢を意識してるのに背すじが伸びない…」その原因は“骨盤が立っていないこと”。正しい姿勢につながる骨盤チェック法
普段から姿勢に気をつけている方は多いと思います。背すじを無理なく綺麗に伸ばすには、まずココがどうなっているか意識してみてください。
良い姿勢を作るには
「日頃から良い姿勢を意識しましょう」と聞くと、皆さまはどのようにして良い姿勢を作りますか?
良い姿勢の条件として、背すじが伸びている・自然と胸が張れているような体勢をイメージしますが、そのようなイメージ通りの姿勢をとっていても、実は上半身を引き上げているつもりが腰が反れているだけだったり、胸を張り過ぎて背中を詰まらせていたりと、どこかしら特定の部位ばかりに負担を掛けて姿勢を作っている可能性もあります。
まずは骨盤がどんな感じかを確認するところからやっていきましょう。
チェック方法
チェックをする際は以下のことに気をつけて行ってください。
・お尻の左右には均等に体重をかける
・呼吸を止めないように、首肩腰など特定の部位が力み過ぎないように注意する
(1) 椅子に座り、両手の親指と人差し指を合わせた手を下腹部に置きます(写真上の段の状態になるようにする)
(2) 両手で作った逆三角形が地面に対して垂直になっていると骨盤がニュートラルな位置にあります(写真下段の左。
(3)逆三角形が後ろに倒れるような状態は骨盤が後傾しており、前に倒れるような状態は骨盤が前傾しています(写真下段の中央と右)
※下段の写真では骨盤の前後の傾きを見やすくするために、あえて手は下腹部を押さえていません。
このチェック法で「骨盤を立てる」ことで骨盤のニュートラルポジション(正常な位置)を探ることが出来ます。骨盤が真っ直ぐに立っている感覚を体で感じて覚えていきましょう。
骨盤の傾きがもたらす影響
骨盤は上半身と下半身をつなぐ骨格です。もし骨盤がニュートラルの位置から前後に大きく傾いてしまうと、私たちの体には以下のような影響をおよぼすといわれています。
※人によって骨の形や傾き具合などには違いがあります。あくまでも一般的な見解であることをご理解ください。
もし間違った姿勢を取り続けているとボディラインへの影響だけでなく、体の内側の不調にもつながっていきます。姿勢を意識しているけど正しい状態かが分からない、特定の部位のハリやコリ・痛みが気になるという方は骨盤の立ち位置をチェックしてみて下さい。
骨盤を立たせるのが難しい場合
チェック後、骨盤のニュートラルポジションを意識したいけど骨盤を起こす感覚がつかみずらい…という方もいらっしゃるかと思います。そういった時は次の実践を行うことで骨盤を立てやすくなります。
・お尻ともも裏、脚の付け根のストレッチをしておく
・椅子の背もたれと腰の間にクッションを入れる (ただし、もたれかからないようにする)
・前に傾けるのが難しかった方は丸めたタオルやブランケットをお尻の下に敷く
骨盤を真っ直ぐに立たせたら、その状態を維持するためにお腹の奥に力を入れていきます。そして、背骨一つ一つを引き上げるように上半身を伸ばしてみてください。そうすると無理のない良い姿勢がとりやすくなりますよ。
チェック方法の詳細は以下動画からも確認いただけます
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