美味しいだけじゃない!“カレー粉”に秘められた驚きの効果とは?【管理栄養士が解説】

美味しいだけじゃない!“カレー粉”に秘められた驚きの効果とは?【管理栄養士が解説】
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古山有紀
古山有紀
2025-09-17

子供から大人まで多くの人が好んで食べるカレー。そんなカレーには多くのスパイスが含まれており、それらのスパイスのもつ作用で多くの健康効果が期待できます。本記事では、カレー粉の健康効果について解説します。

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カレー粉の健康効果

ここでは、カレー粉のスパイスによって得られる健康効果を紹介します。

抗酸化作用

カレー粉に含まれる多くのスパイスにはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、体内で発生する活性酸素の除去に役立ちます。私たちの体には、活性酸素を分解する酵素が存在します。しかし、加齢などの影響で酵素は減少し、活性酸素が増えることで細胞を傷付け、シミやしわ、がん、生活習慣病などの引き金となるのです。カレー粉の抗酸化作用は体内の酵素を助け、体内の活性酸素を除去して酸化ストレスを減らすことで動脈硬化予防やアンチエイジング効果も期待できます。

抗炎症作用

抗炎症作用とは、体で起こるさまざまな炎症反応を抑制する作用のことです。原因となる物質の働きを鎮め、炎症による痛みや腫れ、発熱などの症状を緩和します。カレーに含まれるスパイスの中には、抗炎症作用をもつものも含まれており、炎症が関与しているといわれる糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果が期待できます。

免疫力アップ

免疫力を低下させる原因の一つに活性酸素があります。細胞を酸化させる活性酸素が、免疫細胞にもダメージを与えてしまうためです。カレー粉の抗酸化作用は、そのような活性酸素から細胞の酸化を防ぎ、免疫力アップを助けてくれます。

また、胃腸を整える作用や血流の促進作用によって腸内環境が整うことも免疫力アップの要因です。

さらに、スパイスの中には殺菌作用のあるものもあり、ウイルスや細菌を死滅させることで体を守る効果も期待できます。

消化の促進

スパイスに含まれるポリフェノールには、腸内細菌を増やして腸内環境を整える作用もあります。腸内環境が整うことで消化がスムーズに行われるようになります。また、スパイスの香りには消化を助けたり、スパイスそのものにも消化を促進する作用があります。

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カレー粉のパワーの要「クルクミン」

カレー粉に含まれるスパイスの中で、特に多くの健康効果が期待されるのが「クルクミン」です。クルクミンはポリフェノールの一種で、カレー粉に使われるターメリックに含まれている成分です。

クルクミンで老化防止

クルクミンは強力な抗酸化作用を持ち、老化や生活習慣病の原因とされる活性酸素を除去してくれます。

活性酸素は肌細胞を傷付け、メラニンの生成を促進し、シミやくすみの原因となります。また、肌のハリを保つのに必要なコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの生成を阻害し、しわを増やす原因にもなります。

クルクミンの持つ強力な抗酸化作用は、活性酸素を抑制することで肌の構成成分を維持し、老けない美しい肌を保つのに役立ちます。その効果は肌だけでなく、体全体が若々しくいられるため、老けない体を保つことができます。

体に嬉しいたくさんの効果を得られるカレー粉。積極的に取り入れて老けない体を作りましょう。

【参考】

・わかさ生活 わかさの秘密|クルクミン

・ハウス食品|カレーが健康に及ぼす良い影響についての研究
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