【最新研究が明らかに】筋肉痛からの早期回復にウコン成分「クルクミン」が効果あり!


ウコン(ターメリック)は古くからスパイスや食品の着色料として利用されてきたが、近年、その有効成分であるクルクミンの健康効果が注目されている。今回は、運動後の筋肉の回復を助ける可能性があることが研究によって明らかになった。では、どのような効果が期待できるのか、また、どのように日常生活の中でクルクミンを取り入れるべきなのかを詳しく見ていこう。
ウコン成分「クルクミン」が運動後の筋肉痛からの回復に効果
スペインのカタルーニャ・オープン大学(UOC)の研究チーム「Epi4Health」による最新の研究で、ウコン成分「クルクミン」が運動後の筋肉痛の回復を促進し、炎症を抑える効果があることが示され、学術誌『国際スポーツ栄養学会誌(Journal of the International Society of Sports Nutrition)』に掲載された。この研究では、運動前後に「クルクミン」を摂取した被験者とプラセボ群を比較した。その結果、以下のような効果が確認された。
- 筋肉痛の軽減:運動後24〜48時間の筋肉痛が、クルクミン摂取群で有意に減少。
- 炎症マーカーの低下:C反応性タンパク質(CRP)やインターロイキン6(IL-6)といった炎症マーカーのレベルが低下した。
- 抗酸化能力の向上:活性酸素によるダメージが軽減され、細胞の回復が促進した。
- 筋肉の可動域の向上:運動後の柔軟性や動きやすさが改善した。
これらの結果から、「クルクミン」はアスリートだけでなく、一般の運動愛好家にとっても有益であることが分かった。

「クルクミン」は脳内の炎症を抑え、さらに記憶力にも好影響?
さらに、「クルクミン」には記憶力の向上や神経変性疾患の予防に役立つ可能性も示唆されている。アルツハイマー病やパーキンソン病に関連する研究では、「クルクミン」が脳内の炎症を抑え、記憶や学習能力を改善する効果があると考えられている。ただし、これらの研究の多くは動物実験の段階であり、人間に対する明確な効果を証明するにはさらなる研究が必要とされる。

日々の生活に「クルクミン」を取り入れよう
ウコンに含まれる「クルクミン」は、筋肉の回復を促し、炎症を抑えるだけでなく、抗酸化作用によって健康全般にも良い影響を与える可能性がある。日々の食事にウコンを取り入れることで、思わぬ健康効果を実感できるかもしれない。また、「クルクミン」は体内での吸収率が低いため、そのまま摂取しても十分な効果を得るのが難しい。しかし、黒コショウに含まれるピペリンと一緒に摂ることで、最大20倍以上吸収率が向上することが分かっている。
- カレーやスープにウコンを加える
- 黒コショウと一緒にターメリックティーを飲む
- クルクミンサプリメントを適量摂取する
上記のような方法で、無理なく生活に取り入れることができる。カレーやお茶などで日々気軽に取り入れられるのは嬉しい。運動後の回復を早め、健康を維持するために、ウコンを積極的に活用してみては?
出典:
Study Shows Curcumin From Turmeric May Help Inflammation, Memory & Muscle Health
Turmeric and curcumin may reduce muscle damage, inflammation after exercise
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