【集中力を高める朝ごはん】「納豆」にちょい足しするだけでやる気が上がる食材とは?管理栄養士が解説
春先から初夏はだるさや憂うつを感じやすい季節。朝食の定番「納豆ごはん」に食材をちょい足しするだけで憂うつな気分を吹き飛ばし、やる気をチャージできる食材を管理栄養士が紹介します。
やる気アップのカギはトリプトファン
やる気が出ない、気分が落ち込む。そんな時はしっかり栄養を摂ることが大切です。特に注目したい栄養素は「トリプトファン」という栄養素。これは集中力や心の安定をサポートするホルモン「セロトニン」の材料となる成分です。
「しあわせホルモン」を作る材料トリプトファン
トリプトファンはたんぱく質を構成する必須アミノ酸の一種です。体内で合成できないので食事からの摂取が必要な栄養素です。トリプトファンを摂取するとビタミンB6やナイアシン、マグネシウムと共に神経物質である「セロトニン」というホルモンが作られます。セロトニンは脳の神経伝達に関わり、様々な働きを持ちます。
トリプトファンの効果
気持ちを落ち着かせる
トリプトファンからセロトニンが作られると神経伝達をコントロールし、気持ちを落ち着ける働きがあります。環境の変化によるストレスや気持ちの揺らぎを抑えてくれます。
睡眠の質を高める
セロトニンは夜になると「メラトニン」に変化します。メラトニンは体内時計の調整を行い、寝つきを良くし、深い眠りを促すことで疲労回復にも繋がります。
集中力・記憶力を高める
トリプトファンからセロトニンが作られると脳内の働きを活性化し、ドーパミンやノルアドレナリンなど気分を高めてやる気がみなぎるホルモンの分泌を助けます。これによって集中力・記憶力も高まり仕事のパフォーマンスも向上します。
トリプトファンが摂れる納豆ご飯におすすめのちょい足し食材
かつお節
かつお節の原料となるかつおにはトリプトファンが豊富に含まれます。またうま味成分のイノシン酸が納豆に含まれるグルタミン酸と相乗効果を発揮し、うま味もアップ。セロトニンの変換をサポートするビタミンB6 も含みます。
たまご
卵もトリプトファンが豊富に含まれる食材の一つです。卵は完全栄養食と言われるほど栄養バランスに優れ、たんぱく質、ビタミンD、葉酸なども補うことができます。定番ですが実はすごい組み合わせです。
すりごま
ごまにはリノール酸やオレイン酸などの良質な脂質や、抗酸化作用を持つごま特有のセサミンという物質を豊富に含みます。ごまそのものよりも、すりごまにすることで身体への吸収率も高まり納豆とのなじみもよくします。
ちょい足しで、栄養とやる気をチャージ
ちょっとした食材をプラスするだけで、納豆ご飯の栄養価と満足度がグンとアップします。だるさや憂うつ感を吹き飛ばし、元気な1日をスタートさせましょう!
〈参考文献〉
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