〈ダイエットクイズ〉カレーライスとハヤシライス、太りやすいのはどっち?管理栄養士が回答

 〈ダイエットクイズ〉カレーライスとハヤシライス、太りやすいのはどっち?管理栄養士が回答
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定番の人気メニューであるカレーライスとハヤシライス。どちらの方がエネルギー量が高いかについて解説します。また、太りにくいおすすめのアレンジ方法についてもご紹介します。

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ハヤシライスの方がエネルギー量は高い

カレーライス1食あたりのエネルギー量は798kcalであるのに対し、ハヤシライスは984kcalで約200kcalの違いがあります。このエネルギー量の差は、ハヤシライスを作る過程でデミグラスソースやバターといった脂質が多い食材を使用することによると考えられます。また、カレーライスは豚肉、ハヤシライスは牛肉を使用した場合を想定しているため、使用する肉の種類によっても左右されます。ただし、カレーライスハヤシライスともにライスのエネルギー量が大半を占めているため、ライス260g(406kcal)を差し引くとそれ程カロリーが高いわけではありません。

ハヤシライス
by写真AC

カレーライス、ハヤシライスの栄養価は?

次は使用している具材の栄養価に着目してみましょう。カレーライスには豚肉やにんじん、じゃが芋、玉ねぎが使用されています。豚肉にはビタミンB1が多く含まれており体内のエネルギー代謝に必要不可欠なビタミンです。そのビタミンB1の吸収を高める玉ねぎの他、ビタミンCを含むじゃが芋、抗酸化作用やがん予防が期待できるβ‐カロテンが豊富なにんじんといった栄養価の高い食材が使用されています。ハヤシライスにはトマトジュースやトマトピューレといったトマトの加工品が使用されており、老化防止やがん予防などが期待できる抗酸化作用のあるβ‐カロテン、ビタミンE、ビタミンCが含まれています。また、生のトマトよりもトマト加工品の方がβ‐カロテンの吸収率が高まると言われています。牛肉は他の肉類に比べると脂質は高くなってしまいますが、良質なたんぱく質が摂取できるほか、味に深みを出すことができます。カレーライス、ハヤシライスともに使用されている具材の栄養価は高いと言えます。

太りにくいおすすめの食べ方

カレーライス、ハヤシライスともにライスの量がエネルギー量の要といえます。ライスのアレンジ方法として、カリフラワーライスがあります。カリフラワーを加熱し、お米の代わりに荒く刻んで使用することでカロリーを約1/6に抑えることができます。ライスを全てカリフラワーに変更するのは満足度や美味しさも変わってしまうためライスの一部をカリフラワーに変更してみると良いです。他にはルウに旬の夏野菜やきのこ類を加えるとビタミン類が補える上、満足度もアップしますよ。

カリフラワーライス
by写真AC

【参考文献】

株式会社amaze:カロリーSlism
高橋書店:あたらしい栄養学

ライター/まつおかあいこ
管理栄養士として保育園、病院での大量調理や栄養士業務を経験。調理経験の中で身に着けた知識をもとに、身近な食材についての記事の執筆を行っている。

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AUTHOR

NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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