「スパイスで脂肪燃焼?」痩せたい人がカレーに入れるべき食材とは|管理栄養士が解説
近年、ダイエットを意識した食事法が注目を集めています。その中でも話題なのが、「スパイスを活用したダイエット」です。中でもカレーは、脂肪燃焼をサポートするスパイスが豊富に含まれており、ちょっとした工夫でダイエット向きの料理になります。ここでは、スパイスの脂肪燃焼効果と、やせカレーにおすすめの食材について解説します。
スパイスの脂肪燃焼効果
唐辛子、ウコン(ターメリック)、生姜は、カレーに使われる代表的なスパイスです。これらに含まれる辛味成分や香り成分には、交感神経を刺激してエネルギー代謝を活発にする作用があります。その結果、体温が上昇し、基礎代謝が一時的に高まり、脂肪が燃えやすい体になります。また、スパイスには消化を促進する作用や、血行を良くする働きもあるため、冷え性やむくみ対策にも効果的です。ただし、空腹時に大量に摂取すると胃を刺激する可能性があるため、少量ずつ食事と一緒に取り入れるのがおすすめです。
やせカレーに入れたいおすすめ食材
鶏むね肉
鶏むね肉は低脂肪・高たんぱく・低カロリーな食材で、筋肉量を維持しながら脂肪を効率よく燃焼させたい方に最適です。さらに、ビタミンB6やナイアシンといった栄養素も豊富で、運動時のエネルギー源となったり、運動後の筋肉修復を助けたりします。鶏むね肉は皮を取ることでより低カロリーになります。
きのこ類
しいたけ、しめじ、エリンギなどのきのこ類には、食物繊維やミネラルが豊富に含まれています。不溶性食物繊維は腸の動きを促進し、便秘解消や腸内環境の改善に役立ちます。腸内の善玉菌が増えることで、脂肪の蓄積を抑える働きもあります。火が通りやすく旨味も強いため、手軽に取り入れやすい食材です。
豆類
ひよこ豆、レンズ豆、大豆などの豆類は、低脂質・高たんぱく・食物繊維豊富で、腹持ちが良いのが特徴です。また、血糖値の急上昇を抑える働きもあり、太りにくい体づくりをサポートします。市販の水煮缶やパウチ製品を活用すれば、手軽にカレーに加えられるので、忙しい日でも続けやすいのも魅力です。インドでは肉を使わない豆が入ったカレーをダルカレーと呼び、国民食として親しまれています。
まとめ
スパイスと栄養価の高い食材を組み合わせることで、ダイエットに効果的な「やせカレー」が作れます。唐辛子、ターメリック、生姜など、脂肪燃焼を助けるスパイスに加え、鶏むね肉・きのこ・豆類などをバランスよく取り入れることで、満足感がありながらもヘルシーなカレーになります。さらに、主食を白米から玄米や雑穀米に置き換えることで、血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪の蓄積を抑えることができます。糖質制限を意識する場合は、オートミールやカリフラワーライスなどを活用するのもおすすめです。
【参考文献】
・日本食品成分表
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