甘いものが食べたい時に!ヘルシーなスパイスミルクプディング【アーユルヴェーダ著者が教えるレシピ】

 甘いものが食べたい時に!ヘルシーなスパイスミルクプディング【アーユルヴェーダ著者が教えるレシピ】
photo by AKARI LIPPE

秋に向けて暑さは徐々に弱まりますが、実は体内では熱エネルギーが蓄積しているとアーユルヴェーダでは考えます。そして秋にその蓄積した熱エネルギーが不調の原因となるのです。そこで今回は、熱エネルギーを鎮静するヘルシーおやつ、スパイスミルクプディングをご紹介します。

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アーユルヴェーダのドーシャとは

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アーユルヴェーダでは、ドーシャと呼ばれる3つのエネルギーが私たちの心と体に作用していると考えます。例えば、呼吸や、血液循環、消化などの体の働きは、ドーシャによってもたらされていると考えますし、精神面でも怒ったり、落ち込んだりといった感情の動きはドーシャに関係していると考えられています。

ドーシャにはワータ(風)ピッタ(火)カパ(水)の3つのエネルギーがあり、すべての人はこの3つのエネルギーを持っていますが、人によってそのバランスが異なります。そのバランスの変化が体調や心の状態を作るのです。

これらのエネルギーは季節の変化に応じて増減し、バランスが変わっていくので、アーユルヴェーダでは季節の変化に合わせて、3つのエネルギーのバランスを取るように食生活を変えていくべきだと考えます。

夏から秋にかけて、体内では火のエネルギーが上昇する

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3つのエネルギーは季節の変化の影響を受けて増減する、と前述しましたが、夏から秋にかけて体内で特に上昇するのが、火のエネルギーであるピッタの熱エネルギーです。熱エネルギーは文字通り、体温を上昇させたり、あるいは体内で消化の炎として、食べたものを燃焼させるような働きがあります。

バランスが取れていれば良いのですが、このエネルギーが過剰になると、体が火照ったり、下痢っぽくなったりするので、夏から秋にかけては、熱エネルギーが上昇しすぎないように、熱を鎮静するような食事をすることが勧められます。

熱エネルギーを鎮静する食べ物

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では、どういった食生活をすれば熱エネルギーの鎮静ができるか、ということですが、アーユルヴェーダでは、物理的に冷たいもの、例えば氷の入った飲み物なので体を冷やす、ということはしません。なぜなら内臓が冷えると消化の妨げになるからです。

その代わりに、薬理作用的に「冷性」の性質のある食べ物をとることで、体内の余分な熱をとっていきます。そうすれば、内臓を冷やさずに熱エネルギーを取り除くことができるからです。熱エネルギーを鎮静するのに、アーユルヴェーダでよく使われるのが「牛乳」と「ココナッツ」です。どちらも冷たい性質を持ち、火のエネルギーであるピッタを鎮静します。今回はこの2つを使った美味しくてヘルシーなおやつをご紹介します。

ホッとする甘さとスパイスが美味!スパイスミルクプディング

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材料(4人分)

・水2カップ+1カップ

・牛乳…2カップ

・バスマティライス…1カップ

・ギー小さじ1+小さじ1

・シナモンスティック…2本

・岩塩…小さじ1/3

・サフラン…2つまみ

・おろし生姜…小さじ1/2

・カルダモンパウダー…小さじ1/2

・シュレッドココナッツ…1/4カップ

・レーズン…大さじ2

・バニラエッセンス…小さじ1

・メイプルシロップ…大さじ3

・シナモンパウダー…適量(飾り用)

作り方

1.大きめのフライパンに水2カップと牛乳2カップ、バスマティライスを入れ、弱火で加熱。

2.ギー小さじ1、シナモンスティック、岩塩、生姜を加え、混ぜて蓋をする(吹きこぼれないよう少しずらす)

3.米が柔かくなるまで煮る。焦げ付かないようたまにかき混ぜる。

4.米が柔らかくなったら、残りの水、ギー、サフラン、カルダモン、ココナッツ、レーズン、バニラエッセンス、メープルシロップを加え、火を止めかき混ぜる。

5.完成。皿によそってシナモンパウダーをかけて飾り付けをする。

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AUTHOR

アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。



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