【薬理作用でメリットたくさん】間食の代わりに!アーユルヴェーダ的「体調別ハーブティー」の選び方

 【薬理作用でメリットたくさん】間食の代わりに!アーユルヴェーダ的「体調別ハーブティー」の選び方
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ハーブティーは味の種類も豊富で、良質なものは香りも高く、気分転換や心のリラックスにぴったりの飲み物です。一方で、ハーブは薬理作用がありますから1つの種類を多量に飲むことを控え、今自分に必要なものを選んで飲むと良いです。今回の記事ではアーユルヴェーダ著者のアカリ・リッピーがハーブティーの選び方をご紹介します。

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なんとなく間食…の代わりにハーブティー!がおすすめ

綺麗になりたい、健康になりたい、そんな人にオススメなのが東洋医学のアーユルヴェーダ。本来は、医師の診断のもと、最短でも2週間以上の滞在治療を行うものですが、私は家庭でアーユルヴェーダの理論を取り入れて、日常の中で実践してくのを勧めています。

よく質問されるのが「体に良い間食ってありますか?」ということ。仕事中や家事の合間にちょっと気分を変えたくて、ついつい近くにあるクッキーやおせんべいなどを食べてしまうことってありますよね。そんな時は、代わりにハーブティーがオススメです。なぜ、ハーブティーかというと1つの理由は、消化に軽いからです。間食をすると、食事と食事の間に消化器が休める時間が少なくなってしまい、消化エネルギーが消費されます。ですが液体物はあまり消化にエネルギーがかからないので、間食として摂っても、次の食事の消化にあまり影響を与えません。

そして、もう1つの理由は味や種類が豊富だからです。例えば、甘いものが好きな人が、気合だけで甘いものを我慢しようとすると、我慢が大きすぎてストレスになってしまいます。ハーブティーの中には甘いものもありますから、甘いものの代替品としてストレスなく使うことができます。

また、アーユルヴェーダでは五感を刺激する食事は、満足感が高く精神的にも癒しになると考えるため、香り豊かなハーブティーは精神のリラックス効果も高いです。

ハーブティ
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場面別、ハーブティーの選び方

夏バテ防止、火照りにハイビスカス

ハイビスカスは体をクールダウンさせるので夏に良い飲み物です。アーユルヴェーダの体質診断ではピッタ(私の書籍では虎タイプ)の人に特におすすめです。血液を浄化し肌のツヤを向上させると言われており、肌にも良いハーブです。

ハイビスカスティー
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むくみにごぼう茶

ごぼうのお茶は日本でも手に入りやすいお茶です。利尿作用と血液&リンパの浄化作用があり、むくみの時におすすめです。アーユルヴェーダの体質診断ではピッタ(私の書籍では虎タイプ)の人に特におすすめで、冷やす効果があるので冷え性の人は控えます。

ごぼう茶
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肌荒れにエキナセア

エキナセアは西洋のハーブの中で、血液浄化&肌荒れの改善などで使われるハーブです。例えばニキビができたときに飲むと良いです。アーユルヴェーダではカパ(アザラシタイプ)とピッタ(虎タイプ)を鎮静するハーブと考えます。

ハーブ
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冷えにシナモン

シナモンは発汗作用があり、体を温めます。
ホットミルクに少し入れたり、白湯に小さじ半分〜1杯ほど入れてそのまま飲んでも良いです。
アーユルヴェーダではワータ(鳥タイプ)の鎮静に良いです。

シナモン
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消化不良にカルダモン

カルダモンはスパイスで、1.5cmくらいの房の中に黒い種が10個くらい入っているような形をしています。その房を少し切って中の種が出るようにして、そのまま白湯に浸けておいたり、鍋でボイルすればカルダモンティーになります。カルダモンは優しい消化サポート作用があり、消化力が弱っているときに飲むと良いです。アーユルヴェーダでは特にワータ(鳥タイプ)の鎮静として働きます。

カルダモン
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風邪にホーリーバジル

ホーリーバジルはアーユルヴェーダでは最も有名なハーブかもしれません。スピリチュアル的に良いハーブと考えられており、インドやスリランカでは寺院の周りに植えられていることがあります。発汗作用と解熱作用があるので、風邪の時に飲むと良いです。アーユルヴェーダではワータ(鳥タイプ)とカパ(アザラシタイプ)の鎮静に良いです。

ホーリーバジル
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どのハーブティーも飲み過ぎは、副作用のリスクがありますから、基本的には1日1~2杯程度にとどめ、体の反応を見ながら飲みましょう。また、病気の治療中・薬の内服中・妊娠中・授乳中の人は、そのハーブを取っても問題ないかどうかを、かかりつけの医師に相談してから使うようにしましょう。

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アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。



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