痩せて美肌になり、免疫力も高まる!?【アーユルヴェーダの万能スパイス「ターメリック」の魅力】

 痩せて美肌になり、免疫力も高まる!?【アーユルヴェーダの万能スパイス「ターメリック」の魅力】
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アーユルヴェーダを生活に取り入れると、日々、植物が持つ力に驚かされます。本日ご紹介するのは、身近なスパイスであるターメリック。「え、こんなに効果があるの?」と、使ってみて驚くターメリックの力。東洋医学アーユルヴェーダの理論を使ってアーユルヴェーダ本著者のアカリ・リッピーが解説します。

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季節の変わり目のこの時期、天候も安定せず、気圧の変化で体調を崩す人が多いです。そんな時に頼りになるスパイスがターメリック。皆さんは、お料理で使ったことがありますか?

ターメリックとはインド原産の、染料としても使われる鮮やかな黄色が特徴のスパイスです。

日本だと、お酒を飲む時に摂る「ウコン」として有名ですが、ターメリックの力はそれだけじゃありません。今回はアーユルヴェーダでも重宝するターメリックの魅力についてご紹介します。

ターメリックは体重を減らす効果がある!?

アーユルヴェーダでは、ターメリックは痩せ薬としての効果がある生薬の代表的な一つです。ターメリックは、コレステロール値を下げ、余分な脂肪の生成を妨げると考えられます。

ターメリックの主成分である「クルクミン」というポリフェノールは、抗炎症成分や抗発ガン性があり、ある実験では、クルクミンが体重減少を促進し、肥満に関連する疾患の発症率を低下させることが裏付けられています。(2013 International Union of Biochemistry and Molecular Biology, Inc.)

ターメリックのダイエット効果を得たい場合は、普段の食事で取り入れるのがオススメです。ターメリックといえば、カレーの材料というイメージがありますが、私は普段の野菜炒めやスープなどを作る時に、ターメリックを小さじ1/4~1/2を入れています。クセのないスパイスなので、ほとんどの味付けと馴染み、手軽に美味しく料理に取り入れられます。

喉の痛みにターメリックうがい

風邪ぎみの時にもターメリックは強い味方となります。ターメリックには天然の抗菌作用と、抗炎症作用があります。風邪のひき始めの喉が痛いときに、ターメリックを少し入れた白湯でうがいをすると、喉の痛みが早く引きます。コップ一杯の白湯にターメリックを小さじ1/4~1/2杯くらいと、塩を2〜3つまみ入れてうがいをしてみてください。炎症が治まり、治りが早くなるのを感じられるはずです(喉の刺激になるといけないので、うがいの白湯はぬるめにしてください)。また、うがいの後に、ターメリックを入れた白湯を飲んでも効果があります。

ターメリックで艶肌を手に入れる!

まだまだ、ターメリックの力はそれだけではありません。アーユルヴェーダでは、ターメリックは顔の色ツヤを良くする生薬としても使われます(ワルニャと言います)。美しい肌の条件で重要なのは、顔に艶(ツヤ)があることです。肌が内側から輝くような艶は、若々しく、健康の象徴です。インドやスリランカではターメリックを水や牛乳に溶かしてペーストにし、肌に塗って美肌パックにすることもあります。すると肌がしっとり、美白になります。これはこれで効果的なのですが、ターメリックの黄色が肌につくので(よく洗えば落ちます)、ここでは他の方法をオススメします。それは、ターメリックを内服することです。コップ一杯のホットミルクに小さじ1/2~1杯のターメリックを入れて飲むと、素晴らしい飲む美容液になります(乳糖不耐症の人や、牛乳が体質に合わない方は白湯にターメリックを入れて飲んでください)。味も飲みやすく、海外では「ゴールデンラテ」と呼ばれ人気がある飲み方です。

二日酔いも予防する、お酒の解毒作用

最後に、やはり忘れてはいけないのがターメリックのお酒の解毒作用です。ターメリックに含まれるポリフェノールであるクルクミンは血中のアルコール濃度を下げ、アルコールの分解をする肝臓の細胞の損傷を防ぐ効果があると言われています。お酒を飲んだ日には、寝る前にターメリックを入れた白湯を飲みましょう。二日酔いを予防し、肝機能を向上させてくれます。

他にもターメリックの効果は様々あり、抗発ガン性や胃腸機能の向上など、近年でも多くの研究が行われています。もちろん、摂りすぎは逆に健康に悪影響になるので、適量を守って取り入れてください。

 

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アカリ・リッピ―

アカリ・リッピ―

アーユルヴェーダ著者・セラピスト。本場スリランカでアーユルヴェーダ医師のもと修行。帰国後、1万人の体質改善コンサルをしながら講座で実践的なアーユルヴェーダを指導。著書「アーユルヴェーダが教える、せかいいち心地よいこころとからだの磨き方」 (三笠書房)5刷。都内でサロン経営。大手企業の営業マンだった時の経験を活かし、「忙しい人でも無理なくできる」現代的なアーユルヴェーダを発信。



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