実はすごい!老化予防や美容効果がたっぷり含まれる「チャイ」のスパイスについて管理栄養士が解説

 実はすごい!老化予防や美容効果がたっぷり含まれる「チャイ」のスパイスについて管理栄養士が解説
photo by photoAC
栗城智子
栗城智子
2025-01-26

エキゾチックな香りとまろやかさを楽しむことができ、カフェでも人気の「チャイ」。近年はインスタントの商品も増え、ご自宅でのリラックスタイムにチャイをチョイスされている方も多いのではないでしょうか。実はチャイに使用されるスパイスには、美容や老化予防が期待できる成分が含まれています。本記事では、インスタントチャイなどご家庭用の商品によく使われているスパイスについて、特長や効能を紹介します。

広告

そもそもチャイとは?

チャイとは本来「お茶」を意味し、日本ではマサラチャイと呼ばれるインド発祥のスパイス入りのミルクティーをチャイと呼ぶことが多いようです。本格的にはホールのスパイスを処理するところから始まり、紅茶の茶葉と共にお湯で煮出す、ミルクと砂糖を加えて煮込む、茶こしで濾すといった過程を経て作られます。近年はご家庭で手軽にチャイが作れるようにと、茶葉とスパイスで作られたティーバッグやシロップ、お湯で割るだけのインスタントタイプなど、多くの商品が販売されています。

チャイに使われるスパイス

日本で販売されているチャイに用いられるスパイスとして、シナモン、カルダモン、クローブ、ジンジャーがあります。また、ナツメグ、ブラックペッパー、スターアニス(八角)などを加えるレシピもあり、複数のスパイスを組み合わせることで香りやスパイシーさが増します。今回は4種類のスパイスについて紹介します。

シナモン

photo by photoACシナモンは甘くエキゾチックな香りを持ちます。桂皮という名称で漢方薬の生薬としても用いられます。血液の循環をよくし、体を温める作用があるため、温活美容にもおすすめのスパイスです。一方で過剰摂取は肝臓の負担になるといわれているため、使い過ぎには注意しましょう。

カルダモン

photo by photoACカルダモンは、カレーのガラムマサラにも使われる爽やかな香りが特長のスパイスです。その爽涼感から、古くから食後の口臭ケアにも役立てられてきました。消化を助けて胃もたれを軽減し、おなかを健やかに保つ効果もあります。

クローブ

photo by photoACクローブの香り成分「オイゲノール」は強い抗酸化作用による防腐効果があるため、エイジングケアにも向くスパイスです。調理面では肉の下処理に用いることで臭み消しになるだけでなく、保存性もアップするといわれています。甘くスパイシーな香りで、チャイのほかホットワイン、煮込み料理、お菓子など幅広い料理に用いられます。

ジンジャー

photo by photoAC日本では根生姜や新生姜をそのまま料理に活用しますが、スパイス売り場にあるジンジャーは乾燥後、パウダー状に加工されています。加熱や乾燥といった工程により、ジンゲロールという辛み成分の一部がショウガオールに変化します。ショウガオールは体の内部から温める作用があり、冷え性の改善に役立ちます。また、ジンゲロール・ショウガオール共に抗酸化成分のため、体内の活性酸素を減らすことによる老化予防が期待できます。

スパイスのチカラをチャイで取り入れよう

本記事では、チャイによく用いられるスパイスについて解説しました。チャイは、スパイスのもつ力を手軽に取り入れられる飲み物です。一方で、市販のお湯で割るタイプのチャイは、飲みやすく仕上げるために砂糖やクリーミングパウダーが多く使われています。ダイエット中など糖質が気になる方は、チャイ用のブレンドティーバッグを活用して、砂糖少なめで飲むのもおすすめです。

〈参考文献〉

・スパイス&ハーブの使いこなし事典|荻野善之|主婦の友社

・ココロとカラダの不調を改善するやさしい東洋医学|伊藤隆、木村容子、蛯子慶三|ナツメ社

農林水産省|生姜は体を温める効果があるそうだが、どのような成分が働いているのですか。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

photo by photoAC
photo by photoAC
photo by photoAC
photo by photoAC