「納豆」そのまま食べたら損!混ぜるだけで老化防止になる意外な調味料とは?管理栄養士が解説
日本の伝統的な発酵食品の一つである納豆は、手軽かつ栄養価の高い食品です。 納豆には、抗酸化作用があり老化防止に役立つ大豆イソフラボンをはじめ、サポニンやビタミンEなど抗酸化物質が含まれています。そのまま食べても老化防止が期待できる納豆ですが、あわせるもの次第でその効果がより高まる可能性があります。 この記事では、納豆を美味しく食べるための調味料として利用でき、かつ抗酸化作用を持つ食材をご紹介!いつもの納豆にプラスして、若々しく健康的な体を維持しましょう。
オリーブオイル
まず、おすすめしたいのがオリーブオイル。地中海料理に欠かせないオリーブオイルの主成分は、酸化されにくい脂肪酸「オレイン酸」やポリフェノールです。これらの成分は、活性酸素による体内の脂質の酸化や細胞の老化を防ぎ、老化防止に役立つでしょう。
納豆にオリーブオイルを混ぜあわせれば、和と洋の意外な組み合わせが楽しめます。
亜麻仁油
亜麻仁(アマニ)油は、オメガ3(n-3)系の必須脂肪酸であるα-リノレン酸を豊富に含むオイルです。やや苦味のある特有の風味をもつ亜麻仁油ですが、納豆を混ぜたあとに加えればまろやかな味わいが楽しめます。
亜麻仁油にはコレステロールや中性脂肪値の低下、血流改善などの効果が期待できるため、若々しい血管を保つことに役立つでしょう。脳卒中や心臓病などの予防にもつながります。
すりごま
納豆に香ばしさをプラスできる「ごま」もおすすめ。とくに硬い外皮を破壊した状態の「すりごま」を摂取することで、ごまに含まれる抗酸化物質「ゴマリグナン」の吸収が高まります。
セサミンやセサモリンなどを含むゴマリグナンは、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、脂質代謝や血圧に良い影響を与えるなどさまざまな健康効果が期待されています。
キムチ
納豆と同じ発酵食品として知られるキムチ。キムチと納豆を組み合わせることで、腸内環境の改善が見込めるでしょう。
納豆にキムチをあわせて食べると腸内の善玉菌を増やすことに役立ちます。善玉菌が増えて良好な腸内環境を得られれば、期待できるのは免疫力の向上です。
老化は、体内の炎症により細胞が損傷することで起こるといわれています。腸内環境の改善による免疫力の向上で、体内の炎症を抑える力が高まれば、老化防止に役立つ可能性があります。
まとめ
手軽に手に入り、さまざまなアレンジが楽しめる健康に役立つ食品「納豆」。本記事でご紹介した食品以外にも、自分の好みに合わせて試してみるのもよいでしょう。ただし、塩分や糖分、脂質の過剰摂取には注意が必要です。バランスのよい食事を心がけつつ納豆を食べることで、健康的なアンチエイジングを目指してくださいね。
参考文献
ゴマリグナン類の機能性(勝崎裕隆)|農業および園芸第93巻 第5号 2018
プレスリリース 全身炎症を蔓延させる、腸内フローラの知られざる影響|国立研究開発法人日本医療研究開発機構
腸内細菌を介した腸管バリアの破壊は脳の老化に影響する(秋山雅博)|公益社団法人 日本薬学会「ファルマシア」Vol. 58 No. 12 2022
AUTHOR
鈴木亜子
管理栄養士/ライター。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病などさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で、療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、ウェルネス関連の記事執筆および監修に携わる。
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