【糸引き納豆とひきわり納豆】栄養価が高いのはどっち?管理栄養士が回答!
ひきわり納豆と一般的な納豆は豆の大きさだけでなく栄養価にも違いがあることはご存じでしたか?知るとちょっとお得に栄養を摂れる食材の選び方を管理栄養士が解説します。
ひきわり納豆と糸引き納豆の違いは何?
ひきわり納豆と糸引き納豆はそもそも製造の段階から異なります。一般的に納豆は蒸した大豆に納豆菌をかけて発酵させます。一方ひきわり納豆は発酵前の大豆を粉砕して皮を取り除き、そこに納豆菌をかけて発酵させて出来上がります。大きめの大豆を引き割ることで発酵が効率的に進むため、このような製法が広まったようです。ひきわり納豆は粒が細かくなめらかで食べやすさが特徴です。他の食材との馴染みも良く幅広い料理に使われます。糸引き納豆は大粒で食べ応えがあるためシンプルにそのまま食べられることが多いようです。
ひきわり納豆と糸引き納豆の栄養価の違いは?
ひきわり納豆と糸引き納豆ではエネルギーやたんぱく質量に大きな差はありません。しかし一部のビタミンやミネラルで違いが出てきます。
〈納豆1パック(40g)当たりの栄養価〉
・エネルギー:ひきわり74kcal/糸引き74kcal
・たんぱく質:ひきわり6.6g/糸引き6.6g
・カルシウム:ひきわり24mg/糸引き36mg
・マグネシウム:ひきわり35mg/糸引き40mg
・リン:ひきわり100mg/糸引き88mg
・鉄:ひきわり1.0mg/糸引き1.3mg
・ビタミンK:ひきわり370μg/糸引き350μg
ひきわり納豆はリンとビタミンKが糸引き納豆より多く含まれます。糸引き納豆はカルシム、マグネシウム、鉄が多く含まれます。糸引き納豆は大豆の皮ごと発酵されるため、皮に多く含まれるミネラル類がひきわり納豆よりも多く含まれます。
納豆とおすすめの食材の組み合わせは?
納豆の栄養をより効果的に摂るためにおすすめの食材を紹介します。
お酢
鉄分は単体で取っても身体に上手く吸収されません。鉄分の吸収率を高めるには酸っぱいものを食べて胃酸の分泌を促すと効果的に吸収されます。お酢を混ぜると納豆の粘りが抑えられてふわふわになり食べやすさもアップします。
キャベツ
食物繊維が豊富なキャベツは納豆に含まれる納豆菌と合わせて食べると相乗して腸内環境を整えてくれます。千切りのキャベツと合わせると納豆とよく絡み、満足感もアップします。
キムチ
キムチも代表的な発酵食品の一つです。納豆と組み合わせると乳酸菌と納豆菌からダブルの効果で善玉菌を活性化し腸内環境を整えてくれます。キムチの独特な匂いと組みあわせると納豆特有の臭みを感じにくくなるので、納豆が苦手な方にもおすすめです。
まとめ
ひきわり納豆と糸引き納豆では見た目や味だけでなく栄養価にも違いがあります。自身の体調や好みに合わせて使い分けてみてくださいね。
〈参考文献〉
AUTHOR
田中ひろか
管理栄養士。 保育園栄養士、ダイエットインストラクターとして食事指導とレシピ提供の経験を経て渡豪。 バイロンベイでのヨガリトリート中ベジタリアンの食生活を経験したことから、幅広い野菜の食べ方を知る。 食を楽しみながら健康的なライフスタイルを築くため、’’野菜をおいしく手軽に食べる方法’’を研究中。 現在はメルボルンに在住し、オンラインの食事指導とカフェのヴィーガン、ベジタリアンメニューの提案に携る。
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