腸がどんどんキレイになる「冷凍きのこ」の食べ方【管理栄養士が解説】

腸がどんどんキレイになる「冷凍きのこ」の食べ方【管理栄養士が解説】
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古山有紀
古山有紀
2025-09-16

「腸活」という言葉が注目されるように、腸内環境が整うと体に良い効果が現れます。そんな腸活におすすめの食材がきのこです。実は、きのこは冷凍させることで栄養価が上がるのをご存じでしょうか?本記事ではそんな冷凍きのこについて解説します。

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きのこの健康効果

低カロリーながらも食物繊維、ビタミンD、ビタミンB群、カリウムなどの栄養素を豊富に含むきのこ。きのこには、さまざまな健康効果があります。

腸内環境を整える

きのこの食物繊維は、水溶性と不溶性の両方がバランスよく含まれています。そのため、水溶性食物繊維が善玉菌のエサとなって腸内環境を整え、不溶性食物繊維がお通じを改善して老廃物を排出することで、腸内環境を整えてくれます。

免疫力を高める

腸には、体全体の免疫細胞の約60〜70%が存在しています。そのため腸内環境が良好であれば、体の免疫力も高まると言えます。腸内環境を整える効果の高いきのこは、免疫力アップにも役立つということです。

骨粗鬆症を予防する

きのこにはビタミンDも豊富に含まれています。ビタミンDは体内でのカルシウムの吸収を助ける働きがあり、骨を強くするのに重要な栄養素です。ビタミンDによってカルシウムが効率よく吸収されることで、骨粗鬆症予防に効果を発揮します。

ダイエット効果

きのこは低カロリーで満腹感が得られやすいため、食べ過ぎを防ぐのにもぴったりです。また、きのこに含まれるキトサンは脂肪の吸収を抑制し、脂肪を燃焼させる作用があります。さらに、食物繊維が血糖値の上昇を抑えるなど、ダイエットに役立つ食材です。

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冷凍保存の方法

きのこを冷凍保存する際は軽く汚れを拭き取り、石づきを取って食べやすい大きさに切ってから、そのまま保存袋に入れましょう。水洗いしてしまうと、水気を吸って風味が損なわれてしまいます。

できる限り密封状態で保存すると、酸化を防ぎより良い状態で保存できます。

食べるときのポイント

冷凍きのこは凍ったまま調理するのがおすすめです。解凍してしまうと、栄養素や旨みが溶け出てしまうため注意しましょう。

冷凍することで壊れた細胞壁から旨みが溶け出すため、凍ったままの状態で料理に加えると料理を美味しくしてくれます。

冷凍きのこのメリット

冷凍きのこは腸活に役立つのに加え、メリットがたくさん。ここでは、冷凍きのこのメリットを紹介します。

旨みが増す

きのこは冷凍することによって細胞壁が壊れ、旨み成分であるグアニル酸が増加します。また、グルタミン酸やアスパラギン酸などのアミノ酸も増加するため、栄養価が高くなります。きのこはそのまま使うよりも、冷凍してから使うのがおすすめです。

長期保存ができる

きのこは冷凍することで長期保存が可能になります。密封状態で保存すれば、約2ヶ月程度の保存が可能です。たくさんストックしておくと、使いたい時にすぐに使えてとても便利です。

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冷凍きのこを使ったおすすめレシピ

冷凍きのこは凍ったまま料理に使えるため、とても便利です。ここでは、そんな冷凍きのこを使った簡単なレシピを紹介します。冷凍きのこを食べて、腸をきれいに整えましょう。

ガーリックバターソテー

【材料】2人分

・冷凍きのこ(好きなきのこでOK) 200g

・ベーコン  50g

・玉ねぎ   1/4個

・バター   10g

・にんにく  1片

・めんつゆ  小さじ1

【作り方】

1.熱したフライパンにバターを入れ、粗みじん切りしたにんにくを炒める

2.ベーコンを加えて炒め、軽く火が通ったら玉ねぎと凍ったきのこを入れてしんなりするまで炒める

3.醤油を加えて味を整えたら完成

 

<参考>

・文部科学省|食品成分データベース

・「新・野菜の便利帳」名取貴光 監修|高橋書店

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