きのこは冷蔵より冷凍!? 栄養と旨味を最大化する驚きの保存法|管理栄養士が解説

きのこは冷蔵より冷凍!? 栄養と旨味を最大化する驚きの保存法|管理栄養士が解説

暑さが長引く9月は、夏の疲れが抜けきらず、「秋バテ」を感じる人も増える時期です。体がだるい、食欲がない、朝起きてもスッキリしない。そんな時に取り入れたいのが「きのこ」です。

広告

きのこの健康パワー

きのこは低カロリーながら、健康をサポートする栄養素が詰まっています。

β-グルカン

免疫細胞を活性化する働きがあり、風邪や感染症の予防にも期待されます。

ビタミンD

骨の健康を守る栄養素。さらに免疫力を調整する作用もあり、アレルギーや花粉症などの症状を和らげる栄養素でもあります。日照不足になりやすい秋冬に特に大切な栄養素です。

食物繊維

免疫機能の約9割を担っている腸。食物繊維はその腸内環境を整え、腸から免疫機能を高める働きがあります。

免疫力アップにはかかせない食材といえますね。

栄養価を高める!きのこの保存術

実はきのこは保存方法によって栄養価やうまみがアップするんです!具体的には、冷蔵保存よりも冷凍保存がその効果を発揮します。

冷凍するメリット

①    細胞が壊れてうまみ成分グアニル酸が増える
②    ビタミンDが増加しやすい
③    そのまま料理に使えて時短になる
④    鮮度が保持されて傷みにくい

保存のコツ

①    石づきを切り落としてほぐす
②    保存袋に平らに入れて冷凍する

きのこ 保存袋
写真AC

約1ヵ月保存可能

しめじ、えのき、しいたけ、まいたけなどほぐしてミックスして冷凍しておくと、使いやすい上に料理が豪華になるのでおすすめです。

冷凍きのこを手軽に取り入れよう

・味噌汁やスープに「冷凍きのこ」をそのまま投入

・炒め物や煮物のかさましにプラス1カップの冷凍きのこ

・朝食の卵料理の添えに冷凍きのこソテー

冷凍きのこを投入
写真AC
きのこ 炒め物
写真AC
きのこ スープ
写真AC

まとめ

残暑が厳しい「秋バテ」の時期。疲れやすい季節こそ、このきのこの健康パワーを活用しましょう。保存はぜひ冷凍で栄養価や旨味をアップさせましょう。冷凍で常備しておくと毎日の食卓でも続けやすく、免疫力が手軽にアップしますよ。

きのこ 炊き込みご飯
写真AC

【参考】

公益社団法人 福島県栄養士会

ライター/浅野いずみ
行政管理栄養士として保育園や老人ホーム等の施設衛生・栄養管理の指導に従事。その後フリーランスとして特定保健指導やダイエットプランナーとして個人の栄養や健康をサポートしている。食材の持つ力や組み合わせ、効果的な調理法についてのテーマを中心に、食べることが楽しくなるような執筆を心掛けている。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

きのこ 保存袋
冷凍きのこを投入
きのこ 炒め物
きのこ スープ
きのこ 炊き込みご飯