【秋バテ対策】胃腸を整えて元気をチャージする「養生炊き込みごはん」

【秋バテ対策】胃腸を整えて元気をチャージする「養生炊き込みごはん」
Photo by Nao Yamada
山田直
山田直
2025-09-12

秋バテは、夏の暑さや冷たい飲み物、冷房によって乱れた自律神経に、秋の寒暖差が重なることで起こる不調のこと。だるさ・食欲不振・胃腸の不調などが出やすくなります。そんな時こそ、体にやさしく消化を助けてくれる食材を使った 養生ごはん が効果的。秋の旬・さつまいもを使った炊き込みご飯はおすすめですよ。

広告

「秋バテに効く!」さつまいもの養生ポイント

さつまいも
photo by photo AC

9月は夏の疲れと寒暖差の影響から、だるさや食欲不振、胃腸の不調を感じる方も多い季節。

そんな時には、体を温め、消化機能をサポートしながらエネルギーを補う食材を取り入れることが大切です。

アーユルヴェーダでは、健康の基本は「消化力(アグニ)」を整えることとされ、秋は「ヴァータ(風のエネルギー)」が乱れやすい季節。温かく、消化にやさしい料理がすすめられます。

東洋医学でも、胃腸(脾胃)の働きを整え、気や血を補う食材が推奨されますね。

この観点から、今回は秋の旬であるさつまいもを使った炊き込みご飯をご紹介します。

食材の効能ポイント

秋バテ対策レシピの、食材の効能ポイントを見てみましょう。

さつまいも:

さつまいも
photo by photoAC

・ビタミンC・B群 → 夏の疲労で低下した免疫をサポート
・カリウム → 冷房や塩分過多で乱れた水分バランスを調整

自然の甘味で消化を助け、食物繊維が冷たい飲み物で弱った腸の動きを整えます。アーユルヴェーダでは「地と水」の性質を持ち、体を温め、乾燥や冷えを緩和する効果があります。

塩昆布:

塩昆布
photo by photoAC

・海のミネラルが体を潤し、疲労回復をサポート
・出汁の旨味(グルタミン酸) が食欲を刺激

東洋医学では「腎」を助け、胃腸をサポートする食材としても用いられます。

黒ごま:

黒ごま
photo by photoAC

・ビタミンEやセサミンの抗酸化作用で、夏疲れからの回復に役立つ
・血行促進や滋養強壮を助ける

アーユルヴェーダでは、老廃物の排出を助けつつ、オージャス(生命エネルギー)を養う食材とされます。

これらを組み合わせることで、「胃腸を整える+エネルギーを補う」秋バテ対策にぴったりの一品が完成。食べることで体の中からじんわり温まり、夏の疲れをリセットする効果が期待できます。

さつまいもと塩昆布の黒ごま炊き込みご飯

さつま芋ごはん
Photo by Nao Yamada

さつまいもの優しい甘さと、塩昆布の塩気とうま味が食欲をそそります。シンプルに炊き込んで、仕上げに黒ごまをパラリと振れば完成です。

【材料(2合分)】

・白米‥‥‥‥‥‥‥‥‥2合
・さつまいも‥‥‥‥‥‥中1本(200g前後、2cm幅角切り)
・塩昆布‥‥‥‥‥‥‥‥20g
・黒ごま‥‥‥‥‥‥‥‥適量

・酒‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥大さじ1
・水‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥規定量

【作り方】

1. さつまいもは皮つきのまま、1〜2cm角に切る。

カットしたさつまいも
Photo by Nao Yamada

2. お米を研ぎ、炊飯器に米・酒を入れ、水を2合の目盛りまで加える。

3. さつまいもをのせ、塩昆布を散らして普通に炊く。

炊飯器で炊く
Photo by Nao Yamada

4. 炊き上がったらさっくり混ぜ、器に盛って黒ごまを振る。

秋のセルフケアに

秋の食材
Photo by PhotoAC

ほっくり甘いさつまいもに、塩昆布の旨味と黒ごまの香ばしさがアクセント。胃腸にやさしく、栄養バランスも整うので、季節の変わり目の養生食におすすめです。アーユルヴェーダでも東洋医学でも、共通して大切にされるのは「消化を整え、エネルギーを補うこと」。今回の炊き込みご飯は、その知恵を日常に取り入れやすい一品です。無理をせず、体をいたわる食事で、秋を元気に過ごしましょう。

広告

RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

さつまいも
さつまいも
塩昆布
黒ごま
さつま芋ごはん
カットしたさつまいも
炊飯器で炊く
秋の食材