夏貧血に注意!やっていない?夏に見落としがちな3つの「貧血を悪化させるNG食習慣」

貧血のイメージ
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夏は貧血が起きやすいといわれています。夏にだるさが残ったりめまいがあったりするのは暑さのせいばかりではないかもしれません。貧血にNGな食習慣をしていないかチェックしてみましょう。

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なぜ夏に貧血が起きやすいのか?

汗とともに鉄やミネラルが失われる

夏は汗をかきやすい季節。汗と一緒に鉄や亜鉛、ナトリウムなどの微量ミネラルも排出されていきます。特に鉄は汗腺を通じて少しずつ失われ、鉄補給が追い付かずに貧血につながってしまうことがあります。

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食欲・吸収力低下による栄養不足、栄養バランスの良くない食事

暑さや冷たいものの摂りすぎで食欲が落ちたり栄養の吸収力が低下したりすることで鉄分・たんぱく質・ビタミンB群など貧血予防に必要な栄養素が不足しがちになります。また、夏の食事の傾向としてバランスが崩れがちになることも原因の一つです。

夏貧血にNGな食習慣チェック

夏にフラフラとめまいを感じることが多い場合は貧血かも?貧血につながる食習慣がないかチェックしてみましょう。

□冷たい麺類ばかり食べている
□冷たいドリンク・アイスを毎日のように食べる
□ダイエットで食事の量を少なくしている
□カフェインやタンニンを含む飲料をよく飲む
□果物や野菜が不足している
□加工食品・清涼飲料水・インスタント食品をよく食べる
□牛乳、チーズ、ヨーグルトをよく食べる

冷たい麺
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夏に見落としがちな「貧血を悪化させる食習慣」3つ

1. コーヒーや緑茶は「食後すぐ」に飲むと鉄をブロックする

カフェインやタンニンには鉄の吸収を妨げる働きがあります。
実は「食後のコーヒー」や「食事中の緑茶」は、せっかく摂った鉄分を吸収しにくくしてしまう落とし穴。
1日2杯程度なら大きな問題はないとされていますが、飲むタイミングが大切です。食後30分~1時間ほどあけるか、食事中は麦茶などノンカフェインのお茶を選ぶのがおすすめです。

2. 野菜や果物不足で「鉄が半分以下しか吸収されない」ことも

植物性食品に含まれる鉄(非ヘム鉄)は、そのままでは吸収率が低く、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収がぐっと高まります。
たとえば、ほうれん草や大豆食品だけでなく、トマト・パプリカ・ブロッコリー・キウイなどのビタミンC豊富な食材を組み合わせることがポイント。
「鉄を摂っているつもりでも吸収できていなかった」という意外な落とし穴を防げます。

小松菜のイメージ
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3. インスタント食品や加工食品が「鉄の吸収をジャマする」可能性

カップ麺やスナック菓子、加工肉などに含まれる食品添加物は、鉄やカルシウムの吸収を阻害するといわれています。
夏はつい手軽なインスタント食品に頼りがちですが、貧血が気になる人にとっては大きなリスク。
「忙しいから仕方ない」と思っても、毎日続けると知らず知らずのうちに鉄不足を悪化させてしまう可能性があります。

緑茶のイメージ
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もしこれらの食習慣があてはまれば、対策をすることで症状が和らぐかもしれません。ぜひ取り入れてみてくださいね。

参照:
貧血・かくれ貧血 | 女性特有の健康課題 | 働く女性の心とからだの応援サイト
健康日本21アクション支援システム Webサイト
・「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

ライター/大槻万須美
管理栄養士・フードスタイリスト・腸内ケアフードアドバイザー。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、離乳食講座などの料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
Instagram:@tsukiko_shoku_mind
blog:管理栄養士 大槻万須美♪楽しく食べて健康に♪

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