【お悩み相談】いちご鼻をどうにかしたい!毛穴汚れをごっそり落とす方法を教えて #毒出し保健室

【お悩み相談】いちご鼻をどうにかしたい!毛穴汚れをごっそり落とす方法を教えて #毒出し保健室
Photo by Fleur Kaan on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

広告

今回、「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、毛穴汚れにお悩みのYさん(18歳)です。「毛穴の黒ずみがひどいのが悩みです。市販の毛穴パックを試してみたのですが痛いし、逆に肌荒れしてしまいました」と話します。生活習慣などをお伺いしながら、改善策をお伝えしました。

いちご鼻をどうにかしたい!

桑子: こんにちは!「毒出し保健室へ、ようこそ!」今回は、どういったお悩みでしょうか。

Yさん: 毛穴の黒ずみがひどいのが悩みです。特に鼻の黒ずみがひどく、見事ないちご鼻です。市販の毛穴パックは痛いし、逆に肌荒れしてしまいました。

桑子: いちご鼻は気になりますよね。スキンケアはどうされていますか?

Yさん: しっかり洗顔はしています。敏感肌なので保湿はしっかりしています。黒ずみもそうですが、赤みなんかも出やすいんです。

桑子: ニキビなどはどうでしょうか?

Yさん: たまにできます。赤いのがポツッと。

桑子: 便通はいかがですか?ゆるめだったり、硬い、あるいは出づらい、残便感など、気になることはありますか?

Yさん: 便通はゆるめですね。下痢とまではいかないんですが。

桑子: 胃腸の調子はいかがですか?

Yさん: 胃もたれしやすいです。

桑子: 普段、どんなものを食べることが多いですか?

Yさん: 辛いものが好きなんです。スパイスカレーとか。あと週1でラーメン食べています。4月から一人暮らしで、まだまだ自炊にも慣れていないので、外食が多くなり、自分の好きなものを選びがちですね。

桑子: 睡眠はしっかりとれていますか?

Yさん: 最近、マンガアプリにハマっていて…気づいたら、夜中の1時とか2時とかになってしまっています。朝は7時起きなので、5−6時間…日中眠いので、もっと寝た方がいいとは思うんですけどね。

アーユルヴェーダ的に考察!いちご鼻の原因は

ご相談ありがとうございます。鏡の中の自分を見た時に、鼻の頭がポツポツしているのが目立つと、ちょっと凹んだりしますよね。

さて、毛穴の黒ずみの原因をアーユルヴェーダ的に考察すると、ドーシャと呼ばれるエネルギーの乱れが考えられます。

ドーシャは、大きく分けるとピッタ、カパ、ヴァータと呼ばれる3つのエネルギーがあります。よく「私は、ピッタ」「僕は、ヴァータ」といったように、タイプがあると考えられがちなのですが、実は私たちの体の中には、この3つのエネルギーのすべてがあるんです。つまり、一概に「私は、〇〇タイプ」のようなものは、ないんです。もちろん、先天的に強くなる傾向のエネルギーというのはあるのですが、季節や年齢に応じて、強くなるエネルギー、弱くなるエネルギーがあったりもします。なので、生きていく中で、ドーシャのタイプも変わっていくというわけ。このドーシャのバランスがいい感じの分配で稼働していると、いわゆる「調子が良い」という状態になります。一方で、何かしらのエネルギーが多すぎる、あるいは少なすぎる場合、不調につながり、様々な症状が出てきてしまうんです。今回の毛穴の黒ずみも、その一つ。

話を本題に戻しましょう。毛穴の黒ずみの原因として考えられるのは、ピッタorカパのバランスの乱れです。ピッタが過剰になると、炎症や皮脂の過剰分泌を引き起こし、毛穴を詰まらせると言われています。一方でカパの場合は、余分な皮脂や老廃物(毒素)が毛穴に蓄積し、黒ずみが悪化すると考えられています。つまり、ピッタあるいはカパが増えすぎないようにするのが、毛穴の黒ずみを改善する方法と言えます。

毛穴レスなお肌作りのためにできること

Yさんの場合は、毛穴の黒ずみ以外の症状や生活習慣の傾向から、ピッタのエネルギーが過剰になっているのではと考えられます。辛いものや油っこい刺激物を好む方や睡眠不足などが続くとピッタは乱れやすくなる傾向に。

一方で、カパのエネルギーが過剰になっていちご鼻になっている場合は、乳製品や脂っこいものを多く摂取したり、冷え、消化不良、便秘などが原因で、毒素が溜まり、バランスが乱れやすくなります。

そのあたりを改善すると共に、アーユルヴェーダでおすすめされるフェイスパックも今回はご紹介しますね。

ピッタやカパを鎮静する食生活を意識する

ピッタは、熱性が特徴のエネルギーです。気温が高くなる夏の時期などは強くなる傾向があると共に、辛いものや脂っこいものを摂取することで強くなりすぎてしまうことも。例えば、辛いものを食べると、大量に汗をかいて、体が熱くなるのを感じるじゃないですか。それは、体の中のピッタが上がっているサイン。ほどほどには良いのですが、毛穴の黒ずみなどピッタの症状が顕著に出ている時などは控えるのがベター。意識したいのは、甘味、苦味、渋味のある食材。これらはピッタを鎮静化する効果が期待できるんです。果物や野菜、穀物などをバランスよく摂取してみて。

カパのエネルギーは、揚げ物、乳製品、甘いもの、体を冷やす食材、飲み物が要注意。カパの特性は、重さ、冷たさ、油性など。油っぽいものや、乳製品、体を冷やすような食材を口にすると、カパの特性を高めすぎてしまいます。特に、お腹の具合が悪い(便秘や残便感、ねっとり系の便など)場合は、こういった食材は控えるのがおすすめ。出るものを出さないと、毒素が溜まってしまうので、過剰な油分が溜まり、毛穴の黒ずみにつながってしまいます。カパのエネルギーが原因の場合は、体を温める食材や辛味や苦味などを意識するとグットです。

規則正しい生活

言うは易く行うは難し。これだけエンタメが充実していると、つい夜ふかししてしまいますよね。一方で、やはりしっかり睡眠をとることはお肌の健康にはかなり充実。ちなみに、アーユルヴェーダでは、ドーシャごとに推奨睡眠時間があるので、参考までにご紹介させてください。

一般的にピッタとヴァータタイプの人は8〜9時間の睡眠、カパタイプの人は6〜7時間。カパがエネルギーが強まっている人は、ゆったり性質が強いため、あまりたくさん寝てしまうと、だる重くなってしまう可能性があるんです。

スキンケア

毛穴の黒ずみのスキンケアと言えば毛穴テープ。ごそっと毛穴汚れが取れた時の爽快感は何物にも代え難い感覚ではありますが、Yさんもおっしゃるとおり逆に肌にとってはちょっと刺激的すぎる可能性が。あまり特別なことはせずに、クレンジング、洗顔や保湿などを肌質に合わせて行うことがまず第一。特に、10代のうちは皮脂分泌が盛んなため、洗顔をきちんとしないと、ニキビや黒ずみ毛穴につながってしまいやすくなるんです。黒ずみが気になる時は、クレイパックもおすすめです。

いかがでしたか?誰もが憧れる赤ちゃんのようなたまご肌。思春期を過ぎたあたりから、年齢を問わず多い毛穴に悩まされる方は多いはず。一方で、スキンケアは毎日の積み重ねが何よりも大切。ぜひ、日々の生活習慣を改善しつつ、毛穴レス肌を目指しましょう。

広告

RELATED関連記事